新卒無業。―なぜ、彼らは就職しないのか

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492260647
  • NDC分類 366.29
  • Cコード C3036

出版社内容情報

職に就かない若者たち。フリーター人口の激増と若年失業率の上昇。いま、現場では何が起こっているのだろうか。
豊富な取材や調査をもとにその実態を明らかにする。

高卒内定率37%,大卒無業率21%,15-24歳失業率9.7%,フリーター人口151万人.
いま若年雇用に大きな変化が起こっている。しかも,その変化はここ数年に急速に起こったものである。
現場ではいったい何が起こっているのか。
豊富な取材や調査をもとにして、若年雇用の問題を「企業の人材マネジメント」「学校の教育や指導」「政府の労働政策」「個人のキャリアデザイン」という複合的な視点から解き明かしてゆく。

内容説明

本当に学生たちが就職しなくなってしまったのか?放置すればさらに問題は複雑になるだろうし、簡単な対策で解決できる問題でもなさそうだ。新卒無業の周辺で起こっていることについて、当事者である大学生や高校生と考える。

目次

第1章 新卒神話の崩壊
第2章 就業観なきままの漂流
第3章 格闘する現場から
第4章 自分の世界を選ぶ二〇代
第5章 若者たちを襲う難問
提言 新卒無業を超えて―新しい社会のしくみ

著者等紹介

大久保幸夫[オオクボユキオ]
1983年一橋大学経済学部卒業、同年株式会社リクルート入社。人材総合サービス企画室長、地域活性事業部長などを経て、99年リクルートワークス研究所を立ち上げ、所長に就任。日本大学文理学部非常勤講師。著書に『能力を楽しむ社会』(日本経済新聞社、2000年)がある。専門は労働政策と人材マネジメント
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

atonsh

1
新卒無業という問題は「進学から就職、就職から定年」という一律の価値観に対する問題提起であり、そのような常識の破綻である。当事者だけでなく官・民・学の各々が現状改善のための仕組みを作る必要があるのは明白。個人的には主体的に変わることの重要性を再認識させてくれた本。2010/07/16

ひろち

0
この日本の現状に、日本人がついて来なければいけない。2013/07/17

ズータン

0
(8)リクルートの研究所が現在の若年層雇用の問題点について解説し、なおかつ提言も行っている書。特にフリーターと一口に言っても様々なタイプのフリーターがいる部分には注目するべきだと思う。これからの雇用に向けた提言(最終章)を多くの人に読んでほしい。 P188~の教養について述べてある部分は必読。そもそも誰にしろとも言われず、自らの意志で学びたいと思い学んだことこそ教養な気がする。そういう意味では大学が用意している教養科目というものは、もしかしたら教養とは言えないのかもしれない(これは言い過ぎ?)。なんでも2012/02/26

たまにゃそ

0
これ読んだら、べつにニートになってもいいかなってなりました。2010/08/10

える子

0
大学時代に貰ってきた図書館廃棄本をやっと読了。リーマンショックや東日本震災以前の本だけあって就職観などに関してはもはや風俗史資料を読んでいるような感覚だったし、終章では昨今話題になった3号年金の廃止提言なども行っていて苦笑を禁じえなかったが、「30歳を過ぎて苦手を克服しようとするな」と言う一文だけは心に残った。2019/05/30

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