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ヤバい社会学―一日だけのギャング・リーダー

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  • サイズ B6判/ページ数 402,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492222959
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C3036

出版社内容情報

ギャングの懐に飛び込んだ若き経済学者は何を見たのか? ヤクの売人、売春婦、警官、自治会長、役人たちとの付き合いを通じて、ギャングと住民たちとの複雑な関係と生活を大胆に描く。

内容説明

シカゴの麻薬売人ギャングの懐に飛び込んだ社会学者ヴェンカテッシュの話は、ベストセラー『ヤバい経済学』で取り上げられて世界中の注目を集めた。本書は、彼がギャングとつるんだ冒険と災難の日々の全貌を明らかにした地下経済ノンフィクションだ。アメリカ最悪のゲットーの一つ、シカゴのロバート・テイラー・ホームズで、ヴェンカテッシュはギャング・リーダー、ヤクの売人、ヤク中、ホームレス、売春婦、ポン引き、活動家、警官、自治会長、役人たちと知り合う。そこには、ギャングと住民のあやしく複雑な関係と貧しいなかで必死に生きる人々の姿があった。ゲットーに生まれ、大学を出て就職しながらギャング・リーダーとしてゲットーに戻って来たJTと、中流家庭出身で、怖いもの知らずの社会学者ヴェンカテッシュの間の不思議な友情を描いた話題の書。

目次

第1章 貧しい黒人なのってどんな感じ?
第2章 フェデラル・ストリート、はじめの一歩
第3章 誰かがぼくを見守ってる
第4章 一日だけのギャング・リーダー
第5章 ベイリーさんのご近所
第6章 シノギする人される人
第7章 ブラック&ブルー
第8章 いっしょにいようよギャング

著者等紹介

ヴェンカテッシュ,スディール[ヴェンカテッシュ,スディール][Venkatesh,Sudhir]
ニューヨーク市のコロンビア大学で教授を務める。専門は社会学とアフリカ系アメリカ人研究。現在は、フランスとアメリカの都市部の貧困層の比較研究を行っている

望月衛[モチズキマモル]
大和投資信託(株)審査部。京都大学経済学部卒業、コロンビア大学ビジネススクール修了。CFA、CIIA。投資信託等のリスク管理、デリバティブ、オルタナティブ、証券化商品をはじめとする金融商品の評価・分析に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろ☆

22
シカゴ大学の大学院生の著者が対象となる人々をごく身近から観察する「エスノグラフィー」のフィルードワークとして、ギャングとつるむ。 スラム街から抜け出すって、よっぽどの決意とタイミングと運がなきゃできない。 そして、意外とギャングは稼ぎが少ない。元締めだけが儲けているんだろうな。 環境から、人を信じると損をするっていうベースがまた人間性、循環を悪くする。2014/08/29

ふろんた

14
大学院生の著者が、社会学のフィールドワークとして挑んだのがシカゴのギャング。普通のアンケート調査じゃ知りえないところまでずぶずぶと。社会学を逸脱してドキュメンタリーとして仕上がっている。2014/11/17

ごへいもち

11
本当に凄いなぁと思った。スディールの肌の色がこの行動には良かったんだと思う。彼の優しくてまっすぐなキャラが彼の行動や本の成功になったんだろうなぁ。あとがきや訳者の辞も丁寧に読んだのは久しぶりだった。訳もよかった★2010/02/12

栗 餡子

7
社会学者がシカゴのギャング(死語じゃなかったのね)の懐へ飛び込み、その飄々とした態度が気に入られ裏社会の実態に迫るノンフィクション。筆者が先入観なく且つ冷静に彼らを見つめる眼差しに、ギャング側も興味を惹かれたのでしょうか。なかなか面白い作品でした。2017/11/16

よく読む

7
おもしろい。読んで止まらなくなった。著者が博士課程のときシカゴのギャングに入って調査した記録。自分が今まで経験した社会の構造とかけ離れてる印象。ギャングは上下関係を暴力でわからせるあたりゴリラみたいだ。またぽん引きがいる売春婦の方が安全に多く稼いでるのも意外だった。警察がギャングから強盗するのも驚いた。病院に行くのも意外だった。通報や拒絶されないのかと思ったが、疑われないよう女の子が連れて行くのだ。団地が壊されると麻薬を買う客もいなくなり、グループもほぼ解散する。何となく、『百年の孤独』を思い出した。2017/04/23

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