武器としての「資本論」

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  • サイズ 46判/ページ数 290p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492212417
  • NDC分類 331.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

なぜ格差社会が生まれるのか。なぜ自己啓発書を何冊読んでも救われないのか。資本主義を内面化した人生から脱却するための思考法。

内容説明

資本主義を内面化した人生から脱却するための思考法。

目次

本書はどんな『資本論』入門なのか
資本主義社会とは?―万物の「商品化」
後腐れのない共同体外の原理「無縁」―商品の起源
新自由主義が変えた人間の「魂・感性・センス」―「包摂」とは何か
失われた「後ろめたさ」「誇り」「階級意識」―魂の「包摂」
「人生がつまらない」のはなぜか―商品化の果ての「消費者」化
すべては資本の増殖のために―「剰余価値」
イノベーションはなぜ人を幸せにしないのか―二種類の「剰余価値」
現代資本主義はどう変化してきたのか―ポスト・フォーディズムという悪夢
資本主義はどのようにして始まったのか―「本源的蓄積」
引きはがされる私たち―歴史上の「本源的蓄積」
「みんなで豊かに」はなれない時代―階級闘争の理論と現実
はじまったものは必ず終わる―マルクスの階級闘争の理論
「こんなものが食えるか!」と言えますか?―階級闘争のアリーナ

著者等紹介

白井聡[シライサトシ]
思想史家、政治学者、京都精華大学教員。1977年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。3.11を基点に日本現代史を論じた『永続敗戦論 戦後日本の核心』(太田出版、2013年)により、第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

151
おもしろかった。ここ最近はマルクスの資本論関連の本をいくつか読んでいるけれど、そのなかでもへんな偏りがなくてバランスの取れた入門書に仕上がっている感じ。著者自身のちょっとした身の回りのこととか、最近の日本経済に絡めた具体的な話がちょいちょい挟まるので、カバーのいささかソリッドでスタイリッシュな印象よりも中身は柔らかい。最終的な結論としては、「資本主義的な価値観から脱却しよう」ということ。人間の感性、お金以外の豊かさを追求する姿勢の重要性が述べられている。2020/12/15

おたま

53
これはマルクス『資本論』の解説書ではなく、『資本論』の諸概念を使って現代社会を読み解いていこうという本。著者自身が「本書は『資本論』の入門書ではありますが、裏にあるテーマは「新自由主義の打倒」です」と述べているように、まさに眼前にある「新自由主義」の世界を、『資本論』を使って読み解き、その問題点を摘出し、乗り越えていく方途を探っている。「包摂」「剰余価値」「本源的蓄積」等の概念を使って「新自由主義」の非人間的な本質を暴露していく手際はさすがだと思う。私たちの「等価交換の攪乱・廃棄」という見方こそ必要だ。2022/06/04

tsu55

48
『資本論』は19世紀イギリスの資本主義社会をを分析したものだが、そのキモは現代にも通用する。 新自由主義によって「人間存在の全体、思考や感性までもが資本のもとへと包摂され」た現代人の生きづらさを克服するには、人間の基礎価値を信じて「感性の再建」をすること。うん、うん。 最近の若者の中には『男はつらいよ』のフーテンの寅さんが理解できないという人が多いのだという。そうなんだ。そんな世の中になってきているんだ。2020/05/24

樋口佳之

41
労働価値説を自明とし、イデオロギー上の自立が大事ですって語っているのだと読みました。/「それをお金で買いますか?」っていう問いかけと、著者の語る結論の間にどれ程の違いがあるのかはわかんないな。/ビジネス書としての資本論みたいな本まである中、ストレートなタイトルは好印象だし、趣旨を読み取りやすい概説書でした。2020/07/07

yutaro13

33
現代を生き抜く上で重要な『資本論』の概念を解説。私のような賃金労働者は一読の価値あり。技術革新が労働時間を減らさない理由がよくわかる。著者いわく本書の裏のテーマは新自由主義の打倒。新自由主義は資本家による労働者への階級闘争(ハーヴェイ)であり、資本による「包摂」が人間の思考・感性にまで推し進められたとの指摘は興味深い。この状況を打破するには感性の再建が必要であり、そのための武器となるのが『資本論』とのこと。スタンスは異なるが岩井克人氏が新自由主義からの脱却可能性としてカントの倫理学を挙げていたことを想起。2020/07/25

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