財務省の逆襲―誰のための消費税増税だったのか

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財務省の逆襲―誰のための消費税増税だったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492212127
  • NDC分類 342.1
  • Cコード C3031

出版社内容情報

財務省支配はなぜかくも強固なのか。そのパワーの源泉は何か。彼らも目指すものは何か。霞が関のすべてを知る男がわかりやすく解説。

2014年4月、消費税が5%から8%に引き上げられます。「日本経済は15年に及ぶデフレからようやく脱出しようとしている『病み上がり』の状態であり、ここで増税するのは、経済に悪影響を与える」という反対の声を押し切っての消費税増税です。財務省はなぜ、これほどまで強固な「増税路線」を進めることができたのか。ほとんどのマスコミも経済学者も増税翼賛路線に乗せられているのはなぜなのか。それは、財務省支配が政界やマスコミは言うに及ばず、学界にまで浸透しているからです。
 しかも財務省は、決して財政再建のために消費税を増税したいわけではありません。財務省にとって関心があるのは、ただ「歳出権の拡大」です。財務省は、財政再建にも、日本経済のデフレ脱却にも関心はなく、ただ自分たちの権益を最大化することだけに邁進している集団だと、高橋氏は断言します。
 なぜそのように言い切ることが可能なのか。財務省はどのようにして、政界もマスコミも学界も、自分たちの意のままに操っているのか。財務省支配のもたらす災禍とは何か、この支配を打破する方策はあるのか。
 ベストセラー『さらば財務省』で知られる異色の元財務官僚、霞が関のすべてを知り尽くした高橋洋一氏が、財務省支配の秘密をわかりやすく解説します。

第1章 こうして誰もかれも消費税増税に突き進んだ
 01 「消費税増税をしないと日本破綻」は本当か?/成長率が上がればプライマリー収支は改善する
 02 財務省は本当に財政再建しようとしているのか?/関心があるのはただ「歳出権拡大」のみ
 03 消費税増税が経済にもたらす影響は/1997年の景気後退をめぐる詭弁
 04 「増税翼賛会」はこうして出来上がった/飼い慣らされた経済学者とマスコミ
 05 社会保障のための消費税増税という方便/むしろ消費税は地方税化すべきだ

第2章 かくも盤石な財務省支配
 01 霞が関からは一顧だにされぬ歳入庁構想/国税庁を手放したくない理由とは
 02 経済財政諮問会議までもが財務省支配の道具に
 03 政権も牛耳る強大なパワーだが小泉政権・第1次安倍政権では影響力が排除された

第3章 日本の財政、本当に危ないの?
 01 日本はギリシャになってしまうのか!?/デフォルト常習国とくらべても意味はない
 02 毎年40兆円の財政赤字、増税なしには減らせない?/そもそも財政赤字の計算の仕方がおかしい
 03 財政再建は「国際社会からの要請」か?/IMFが日本に増税を要求する理由
 04 国が保有する必要のない財産はいくらでもある/「民でできるものは民で」という原則を貫け

第4章 財務省支配はまだまだ続くか?
 01 天下りは永遠に不滅!?/骨抜きにされた公務員制度改革
 02 竹中平蔵氏が永田町・霞が関で不人気な理由/役人たちと闘える希有な人材だった
 03 霞が関のいたるところに植民地/他省庁にも及ぶ財務省支配
 04 全省庁を敵に回した政策金融改革/「わが財務省との闘争」を振り返る?@
 05 「埋蔵金」をめぐる騒動/「わが財務省との闘争」を振り返る?A
 06 いよいよ決着か!「上げ潮派」vs.「増税派」/「わが財務省との闘争」を振り返る?B

エピローグ 財務省支配は崩せるのか

【著者紹介】
高橋 洋一(タカハシ ヨウイチ)
嘉悦大学ビジネス創造学部教授
1955年生まれ。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。1980年大蔵省(現財務省)入省。理財局国債課課長補佐、資金企画室長、プリンストン大学客員研究員などを経て、小泉内閣の総務大臣(竹中平蔵)補佐官、安倍内閣の内閣参事官などを歴任。現在、嘉悦大学経営経済学部教授、株式会社政策工房代表取締役会長。

内容説明

「経済ニュース」にだまされるな!霞が関のウラもオモテも知り尽くした男が実体験に基づいて、彼らの手口をすべて明かす!

目次

第1章 こうして誰もかれも消費税増税に突き進んだ(「消費税増税をしないと日本破綻」は本当か?成長率が上がればプライマリー収支は改善する;財務省は本当に財政再建しようとしているのか?関心があるのはただ「歳出権拡大」のみ ほか)
第2章 かくも盤石な財務省支配(霞が関からは一顧だにされぬ歳入庁構想 国税庁を手放したくない理由とは;経済財政諮問会議までもが財務省支配の道具に;財政再建は「国際社会からの要請か?」IMFが日本に増税を要求する理由 ほか)
第3章 日本の財政、本当に危ないの?(日本はギリシャになってしまうのか!?デフォルト常習国とくらべても意味はない;毎年40兆円の財政赤字、増税なしには減らせない?そもそも財政赤字の計算の仕方がおかしい ほか)
第4章 財務省支配はまだまだ続くか?(天下りは永遠に不滅!?骨抜きにされた公務員制度改革;竹中平蔵氏が永田町・霞が関で不人気な理由 役人たちと闘える希有な人材だった ほか)

著者等紹介

高橋洋一[タカハシヨウイチ]
1955年東京都生まれ。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長。プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)等を経て、嘉悦大学ビジネス創造学部教授。株式会社政策工房代表取締役会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

21
税収弾性値は、消費税中心では低く、 所得税や法人税中心なら高くなる(30頁)。 高橋教授によると、 「増税逆噴射で経済失速・墜落」 (47頁)と見通している。 今年度はマイナス成長は わたしもそうなると思う。 景気が悪すぎる。 ガソリン高過ぎる。 なんでも高過ぎるぅ(怒)! 財務官僚も学者先生には 低姿勢で、学者先生も 財務官僚には論文の✔ をしてもらうので(70頁)、    2014/05/18

ダンボー1号

7
財務省おぬしも謀ったか!プロパガンダとか国債危機煽りとか多い理由がわかった。財務省主導で消費税導入、民主党はまんまとのせられた。国の借金も増税への誘導のための数字マジック、経済学者エコノミストがのっかり、IMFまで財務省の影響下とは驚いた。小市民の自分は騙されても問題ないが民主党の政治家もコントロールされていたとは情けない。埋蔵金の仕組み、破綻破綻と叫ぶ経済学者の裏側がよくわかった。国の借金が・・報道見て不安になる人は読んだ方がいいでしょう。・これはいい本だった。2015/05/18

jack

3
「財務省、もとい『軍令部』だった。これからは、間違わないようにしよう。」☆4.82014/05/04

Row_the_Punks

2
国益より省益を重視する財務省、何とかならないものか。。そう言えば、マスコミも政府や他の省庁の批判はするけど、財務省批判の報道は、殆ど見たことがない。マスコミも同罪だな。2014/02/15

まゆまゆ

2
増税という財務省の最大目標に従って官僚たちが行動する様子がよくわかる。財政や公務員制度改革に先鞭をつけた小泉政権当時の頃と比べて、現在は財務省を含め省庁による支配が強まっているのはこういう人が政権にいないからなのだろうか……竹中大臣の事務補佐官として仕えた回顧録は他著でも読んだのでおさらい。2014/02/10

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