湛山読本―いまこそ、自由主義、再興せよ。

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湛山読本―いまこそ、自由主義、再興せよ。

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  • サイズ B6判/ページ数 493p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492061978
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C3021

出版社内容情報

現代日本を代表するジャーナリストが、大正・昭和期の石橋湛山の政治・経済論説から珠玉の70編を選び、その今日的意義を解説。

「ジャーナリスト湛山の真価を知るようになったのは1990年代以降の日本のいわゆる『失われた時代』を経て、日本のガバナンスの不具合を痛感してからのことである。バブルが崩壊し、不良債権処理につまづき、経済停滞が慢性化する。財政が危機的状況に立ち至り、金融が十分に機能せず、デフレが深まる。中国の台頭と挑戦で国民が動揺する。少子高
齢化と人口減少が社会と企業にのしかかり、世代間公正が揺らぎ、所得格差が拡大する。ネット革命に伴うメディアの変質も手伝ってポピュリズムとナショナリズムが激化する。3・11大震災と福島原発危機。民主党政権メルトダウンと政党デモクラシーの揺らぎ。そして、安倍政権とアベノミクスの登場……。湛山が私たちの同時代に生きていたとしたら、それらのテーマをどう考えただろうか。私は、湛山の言葉にもう一度、しっかりと耳を傾け、そして語りかけたくなった。
『石橋湛山全集』のページをめくって、声を上げて原文を読む。ジャーナリスト湛山の肉声に耳を澄まし、その奥にさわだつ思想の息吹に触れてみる。そして、平成の『失われた時代』と第一次世界大戦と第二次世界大戦の『両大戦間』の『失われた時代』の2つの同時代の状況と課題を照らし合わせつつ、湛山の問題提起を切り口にして、私たちの時代の課題を考えてみる。」──本書「はじめに」より。

石橋湛山(1884-1973)は大正・昭和期に東洋経済新報社主幹として活躍したジャーナリスト。自由主義的論説で知られ、戦後は政治家に転じ、首相も務めた。本書は、近代日本を代表するジャーナリストである湛山の論説から珠玉の70編を選び、現代日本を代表するジャーナリストである船橋洋一氏が、その時代背景、現代的意義を説く。

はじめに──湛山は、天下国家の記者だった。
第一章 自由主義
第二章 第一次世界大戦
第三章 ワシントン体制
第四章 デモクラシー
第五章 デフレ論争
第六章 満州事変
第七章 統治危機
第八章 日中戦争
第九章 三国同盟
第十章 太平洋戦争
第十一章 再建の思想
おわりに──いまこそ、自由主義、再興せよ。

【著者紹介】
船橋 洋一(フナバシ ヨウイチ)
日本再建イニシアティブ理事長
一般財団法人日本再建イニシアティブ理事長。元朝日新聞社主筆。
1944年北京生まれ。東京大学教養学部卒業。1968年朝日新聞社入社。北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長、コラムニストを経て、2007~10年12月朝日新聞社主筆。2011年9月独立系シンクタンク「日本再建イニシアティブ」設立、現在、理事長。
ハーバード大学ニーメンフェロー(1975~76年)、米国際経済研究所客員研究員(1987年)、慶應義塾大学法学博士号取得(1992年)、米ブルッキングズ研究所特別招聘スカラー(2005~06年)。
ボーン・上田国際記念賞(1986年)、石橋湛山賞(1992年)、日本記者クラブ賞(1994年)受賞。

内容説明

現代にも似た「あの時代」に勇気をもって戦ったジャーナリストがいた。東洋経済新報社創立120周年記念出版。

目次

第1章 自由主義
第2章 第一次世界大戦
第3章 ワシントン体制
第4章 デモクラシー
第5章 デフレ論争
第6章 満州事変
第7章 統治危機
第8章 日中戦争
第9章 三国同盟
第10章 太平洋戦争
第11章 再建の思想

著者等紹介

船橋洋一[フナバシヨウイチ]
一般財団法人日本再建イニシアティブ理事長。元朝日新聞社主筆。1944年北京生まれ。東京大学教養学部卒業。1968年朝日新聞社入社。北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長、コラムニストを経て、2007~10年12月朝日新聞社主筆。2011年9月独立系シンクタンク「日本再建イニシアティブ」設立、現在、理事長。ハーバード大学ニーメンフェロー(1975~76年)、米国際経済研究所客員研究員(1987年)、慶應義塾大学法学博士号取得(1992年)、米ブルッキングズ研究所特別招聘スカラー(2005~06年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

101
湛山の論文とともに彼の足跡を追った評論というか、人物論になっている気がしました。私も湛山の全集を持っているのですがほとんど読まないで、4冊本や1冊本あるいは岩波文庫の評論集を読んできました。この本は全集を読んで、それを歴史の主要な事件とともにそれに関する社説・評論を収めていて非常にわかりやすくまとめられている気がしました。2016/04/23

壱萬弐仟縁

30
湛山の文章は構成が重厚で、論旨明快(ⅱ頁)。クラブという社交は、福沢諭吉が重視した市民社会の精神そのもの(17頁)。人間社会の進歩には、言論の自由が不可欠(39頁)。湛山の小日本主義:戦争で勝ち得た権益や植民地を棄てても、資本を蓄積し、人材を育て、平和を構築すれば、日本は4つの島で十分にやっていけるという考え方。この思想はもともと、19C半ば、英国マンチェスターの製造業者から生まれた小英国主義をヒントにしている(110頁~)。2016/03/09

榊原 香織

20
山梨の偉人。第2次大戦前後の大変な時期に書き続けた時勢コラムとその解説。 臨場感ありますね。 ちょっと重い(物理的に。手がしびれて本落とした)2020/09/16

sasha

9
私の「言論四天王」のひとり、石橋湛山の論文から70本をセレクトし船橋氏が時代背景などの解説を加えている。多くは第一次世界大戦から第二次世界大戦の間に書かれたものだが、内容が現代でも通じることに驚く。反戦反軍を激烈な文章で綴ったのは桐生悠々だが、湛山は起きてしまったことは受け入れ、では何をすべきを論考している。権力に迎合せず言葉を選んで批判する湛山の苦労はいかばかりだったか。現代の政治家にこそ湛山論文を読んで欲しいが、彼らにそれだけの頭があるかなぁ…と思うわ。2017/12/04

うえぽん

3
同時選になるのかどうかは別にして、米欧社会と同様に二極乃至多極分化しつつある現下の日本社会に対して、自由主義と中道政治により国民の紐帯を取り戻そうとする著者の悲痛な思いが、戦前の湛山の鬼気迫る各論考へのコメント及び特に「おわりに」において披瀝されている。戦前から何も進歩していない日本政治、日本社会の現況を改めて見直すきっかけを与えてくれる読本である。2016/03/19

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