ベイジン〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 361p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492061473
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

2008年8月8日、五輪開幕に沸く中国・北京。メインスタジアムでは、世界最大規模の原子力発電所「紅陽核電」から、運転開始を伝える光が届いた。だが、それは、世界中の人々の命をおびやかす、絶望的なクライシスの始まりだった…。時は遡り、2005年。大亜重工業の田嶋伸悟は、大連郊外に建設する「紅陽核電」の技術顧問として参画するため、中国に到着。同じ頃、中国共産党中央紀律委員会の〓(とう)学耕は、中国側の責任者として同地に赴く。〓(とう)には、大連市での党要人の汚職摘発という“密命”も課されていた。二人は、さまざまな困難に遭遇しながらも、核電完成のために悪戦苦闘を続ける。そして迎えた五輪開会式当日、田嶋は本格送電の直前に事故の予兆を感じ、〓(とう)に運転中止を訴える。だが、〓(とう)は田嶋の拘束を命じた―。

著者等紹介

真山仁[マヤマジン]
1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒。新聞記者、フリーライターを経て2004年、『ハゲタカ上・下』(ダイヤモンド社/講談社文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

20
感想は下巻に。2019/01/08

しおつう

20
これを読んでいると何かしら既読感にとらわれる。その正体は山崎豊子『大地の子』。こちらは鉄鋼プラントで原発よりは危険度は低いものの、中国人の仕事に対する取り組み姿勢や杜撰さ、責任感の無さなどは今も昔も変わらず健在である。特に本作のように原発という怪物を前にしても危機意識の恐るべき低さに驚嘆する。勿論、この物語にも登場するように中国人の中にも立派な人材も居るのだろうが、やはり一般的な国民性は理解不能である。さて、下巻、どういう終息をむかえるのか?2017/11/07

みきりん

16
ハゲタカに負けず劣らず面白い!続いて下巻へ〜2018/10/06

kotte

14
世界最大級の原発建設を通じて、中国社会で大規模な開発をする難しさが伝わってきます。政府、市、労働者と果てしない調整をしながら原発を作るのは先が見えない道を歩いて行くのと同じで心が折れそうになりますね。下巻ではどのような展開になるのか気になります。2016/12/13

Carlos

7
どんな結末か楽しみ。両国の人間は分かり合えるのか。2013/11/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/530430
  • ご注意事項