未完の「国鉄改革」―巨大組織の崩壊と再生

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未完の「国鉄改革」―巨大組織の崩壊と再生

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492061220
  • NDC分類 686.3
  • Cコード C3021

内容説明

本書は、国鉄経営の完全崩壊、国鉄改革、そしてJR発足から今日までの著者の体験を整理したものである。

目次

第1章 線路を枕に討ち死に―十河信二総裁と東海道新幹線
第2章 赤字転落・借金漬け経営へ―問題先送りの不徹底な再建計画
第3章 「スト権スト」前後―なお続く対労組宥和政策と「労労問題」
第4章 職場規律是正への闘い―静岡から仙台へ、現場での四年間
第5章 行き詰まった国鉄再建―袋小路の「経営再建計画」
第6章 三塚委員会と第二臨調の攻防―分割民営化の方向を決めた国鉄再建監理委員会の設置
第7章 「撃ち方やめ」にしたい国鉄上層部―矢継ぎ早の合理化と余剰人員対策
第8章 改革派への圧力強まる―国鉄再建監理委員会答申を前にせめぎ合い
第9章 分割民営化路線の急展開―雇用対策の成功が突破口に
第10章 最後の天王山を突破―孤立し、分裂する国労
第11章 分割民営化前夜―国労分裂、さまざまな思惑
第12章 国鉄改革とは何だったのか―「企業性」と「公共性」のはざまで

著者等紹介

葛西敬之[カサイヨシユキ]
昭和15年生まれる。東京都出身。昭和38年東京大学法学部卒業。同年、日本国有鉄道入社。昭和42年米国ウィスコンシン大学留学。昭和44年経済学修士号取得。昭和52年日本国有鉄道静岡鉄道管理局総務部長。昭和54年同仙台鉄道管理局総務部長。昭和56年同経営計画室計画主幹。昭和58年同職員局職員課長。昭和61年同職員局次長。昭和62年東海旅客鉄道(株)取締役総合企画本部長。昭和63年同常務取締役総合企画本部長。平成2年同代表取締役副社長総合企画本部長。平成4年同代表取締役副社長。平成7年同代表取締役社長(現職)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kiyoshi Utsugi

22
沼上幹の「経営戦略の思考法」で紹介されていた本で、先日図書館で予約て借りたものになります。 この本は、2001年に当時JR東海の社長であった葛西敬之氏が若いJR東海の社員に語った話を整理してまとめたものとのことです。 葛西敬之氏は国鉄改革3人組と言われた中の一人です。他の二人は、JR東日本の社長を務めた松田昌士、JR西日本の社長を務めた井手正敬になります。 そんな改革の中心人物の一人なので、結構生々しい話が登場します。 それにしてもJRが誕生したのは、1987年4月1日で、あれから33年も経つんですね。2020/08/11

kotte

11
国鉄分割民営化の時は小学生で、なんとなく記憶があるだけですが、国鉄分割民営化の実施にあたり、様々な思惑が交錯し、混乱があったことがよくわかりました。国鉄分割民営化が成功したのは葛西さん、井出さん、松田さんという優秀なリーダーがいたからでしょう。国鉄分割民営化は現在の日本の繁栄の礎と言っても過言ではありません。本書のような歴史的経緯がわかる本は資料的価値が高く、貴重なものだと思います。2017/07/29

baboocon

4
国鉄という巨大組織が巨大な債務を抱えて転げ落ちて行き、分割民営化されるに至った経緯がよくわかる。新幹線保有機構と収益調整、貨物会社など分割民営化後も残る問題についてもよく分かった。2010/05/23

ジュニア

2
国鉄からJRへと民営化していく原因、経過、その意義、残された課題をその当時国鉄事務方である葛西氏の体験談を中心に描かれている。国鉄内、政府、国会、組合と様々な組織、人物が出てきて、ドラマさながらに読物としても面白いし、当時の内情がよく分かる。経営権の本質である人事権、設備投資権、価格設定権を自分達のものにする闘いでもあったという。自身の退路を断ち、会社を変えていくという熱意、情熱を持った人達がいたことが、今のJRの礎となっている。2020/08/16

スズキパル

2
膨らむ赤字と職場規律の乱れに問題意識を持ち、第二次臨調を突破口に各労組や国鉄内の守旧派と対峙し、限られたスケジュールの中でJRへの移行を成し遂げる姿が描かれており、「国鉄総裁にとっての国鉄改革とは要員問題・雇用問題・労使問題であった」、との言葉どおりの内容。氏は改革の不徹底な点として新幹線保有機構による収益調整を本書の中で批判したほか、不採算路線の維持のために収益部門の競争力が縮小してしまうことへを危惧し、輸送機関の効率化の観点から地域分割の重要性を説いていた。JR北海道が窮地に陥る今の現状を思うと…2017/02/17

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