出版社内容情報
人気カリスマ塾講師が、国語嫌いの男の子の読解力や作文力をアップするために、お母さんだからできる家庭学習の方法を具体的に紹介。
子育ての相談を受けると、8割がた男の子のお母さんが占めてしまいます。
女性・母の本質として、相手をわかってあげたい気持ちがあふれるほどあるのに、
男の子はわからないからです。
「お姉ちゃんのときは、言えばわかったのに」
「もう何回言っても同じことするし……」
「どこか悪いんですかねえ」等々。
これまでの教室の現場での経験でも、
上の子が男の子である場合、上に姉がいて下が男の子の場合など、
そのような「わからない男の子」に対して、口出ししすぎて、
伸びるはずの芽も摘み取ってしまう例も、たくさん見てきました。
国語力についての失敗は、その最たるものではないでしょうか。
この本では、本当は成長段階を理解しじっくり待てば、
思春期以降にグーンと伸びてくる男の子の国語力を、
どう健やかに育てればいいか、その見取り図を書きました。
特にお母さんにくれぐれも言いたいのは、
男の子は二重に別の生き物なんですよということです。
女性かつ成人と、男子かつ幼児、この違いです。
何でこんなこと(物語の中の主人公の気持ちなど)もわからないの、
ということがよくあると思いますが、
男の子にとって、それは成長段階でごく平均的なことなのです。
見守っていれば10歳以降、後伸びを必ずしてくるのです。
しかし、お母さんの苛立ちや失望の表情、自信をなくすNGワードなどによって、
無用の自信喪失に陥れられた子は、なかなか抜け出られません。
「俺、国語は駄目なんだよ」
と、心から信じてしまっている中学生になってしまうのです。
そして、それは非常にしばしば見かけるケースでもあるのです。
この本を読むことで、
お母さんが安心して、男の子の国語力を育てていけることに、
少しでも役立てば幸いです。
著者・高濱正伸
男の子の国語力はゆっくり伸びる
後伸びする子の2つの特徴
子どもは親の言葉を聞いて語彙を増やす
わからない言葉は親がまず調べる
男の子はあるとき突然本が好きになる
意味がわからなくても声を出すことが大事
短い文章でも精読する習慣が大事
伝える力を伸ばす道順遊び
説明する力を伸ばす定義と事例ゲーム
一行日記で書く習慣をつける
外遊びが「イメージ力」と「精読力」を伸ばす
本に囲まれた環境が本好きの子に育てる
書けない男の子の五感を引き出すテクニック
男の子のオタク性を活かした漢字練習法
一文要約で苦手な国語を克服する …ほか
付録 花まる学習会の男の子が好きな本
【著者紹介】
高濱 正伸(タカハマ マサノブ)
花まる学習会代表
1959年、熊本県生まれ。県立熊本高校卒業。東京大学卒業。同大学大学院修士課程修了。1993年、幼児・小学校低学年向けの「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した学習教室「花まる学習会」を設立。その後、小学4年生~中学3年生を対象に、本格的な学習方法を伝授する学習塾「スクールFC」を設立。子ども達の「生き抜く力」を育てる授業、野外体験サマースクールや雪国スクールなどが評判を呼び、各地で行っている講演会は、毎回キャンセル待ちが出るほどの人気を博している。算数オリンピック委員会の理事も務める。また、いじめ・不登校・家庭内暴力などの実践的問題解決に取り組んでいる。著書に、『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』(青春出版社)、『夫は犬だと思えばいい。』(集英社)、『わが子を「メシが食える大人」に育てる』(廣済堂出版)、「なぞぺー」シリーズ(草思社)、『小3までに育てたい算数脳』(健康ジャーナル社)など多数。
内容説明
国語力=メシが食える大人になるための基礎は親子の会話で育ちます。お母さんの力で国語スイッチをオンにする高濱メソッドの決定版。小学1~6年生の国語力がぐんぐん伸びる勉強法。
目次
第1章 男の子が国語嫌いになるのはなぜ?(男の子は物語に興味がわかない;男の子は他人の目を気にしない ほか)
第2章 男の子の国語力は家庭で伸びる(国語力はメシが食える大人になるための基礎;「言葉の力」のカギは家庭にこそある ほか)
第3章 実践男の子を国語好きにする方法(楽しい言葉ゲームで国語好きにする;意味がわからなくても声を出すことが大事 ほか)
第4章 男の子パワーで国語力を伸ばす(国語力に必須の「イメージ力」と「精読力」;外遊びが「イメージ力」と「精読力」を伸ばす ほか)
第5章 国語力が後伸びするノート法(なぜノートが必要なのか?;いいノートと悪いノート、その違いは? ほか)
著者等紹介
高濱正伸[タカハママサノブ]
花まる学習会代表。1959年、熊本県生まれ。県立熊本高校卒業。東京大学卒業。同大学大学院修士課程修了。1993年、幼児・小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立。その後、小学4年生~中学3年生を対象に学習塾「スクールFC」を設立。算数オリンピック委員会の理事も務め、いじめ・不登校・家庭内暴力などの実践的問題解決に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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