雑食動物のジレンマ〈上〉―ある4つの食事の自然史

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492043523
  • NDC分類 498.5
  • Cコード C0030

内容説明

肥満の原因は何か?健康にも環境にも悪いものでさえ食べてしまう雑食動物の人間は何を食べるべきなのか。その答えを求めて、ファストフード、オーガニックフード、スローフードの食物連鎖を追う旅が始まる。全米100万部突破のベストセラー。

目次

序章 摂食障害に病むアメリカ
第1部 トウモロコシ―工業の食物連鎖(植物―アメリカを牛耳るトウモロコシ;農場;カントリーエレベータ;肥育場―トウモロコシで肉をつくる;加工工場―ソウモロコシで複雑な食品をつくる;消費者―肥満共和国;食事―ファストフード)
第2部 牧草―田園の食物連鎖(人はみな草のごとく;ビッグ・オーガニック;草―牧草地を見る一三の方法;動物―複雑性の実践)

著者等紹介

ポーラン,マイケル[ポーラン,マイケル][Pollan,Michael]
ジャーナリスト、食や農、ガーデニングなど人間と自然界が交わる世界を書き続け、ジェームス・ビアード賞、ジョン・ボローズ賞、QPBニュー・ビジョン賞、ロイター&国際自然保護連合環境ジャーナリズム・グローバル賞、全米人道協会ジェネシス賞など数々の賞を受賞。また、カリフォルニア大学バークレー校大学院でジャーナリズムの教鞭をとるとともに、食や農を中心に講演活動を行っている。妻で画家のジュディス・ベルザーと息子アイザックとバークレー在住

ラッセル秀子[ラッセルヒデコ]
翻訳家。聖心女子大学卒。米国モントレー国際大学院修士課程修了。フリーランス通訳を経て、翻訳業にたずさわる。また、ビジネス、医療、教育、観光、スポーツなど幅広い分野で実務翻訳を行うとともに、米国モントレー国際大学院の非常勤講師として英日翻訳を指導している。アメリカ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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トムトム

11
工業的な畜産。アメリカは最初は大自然から搾取して、自然がなくなったら黒人さんから搾取して、黒人さんダメになったら動物から搾取して…次はどこから搾取?南米やアジアかな?映画ハンニバルに出ていたお金持ちな悪役も、畜産な人だったなぁ2019/08/02

kubottar

10
現代人の体はトウモロコシで出来ているといっても過言ではない。しかしそれは、人間がトウモロコシを管理・大量消費するようになったのではなく、逆にトウモロコシ自身が繁殖するために人間を選び、利用したとも言える。2012/10/21

isao_key

7
雑食動物である人間が、何を食べるべきか。自然界の食物連鎖を調べたアメリカにおける食のレポート。工場、オーガニック、狩猟採集という3つの食物連鎖を取り上げる。トウモロコシを食べて育った牛というと、いいイメージを描く。肉にはよい具合に霜降りが入り、アメリカの消費者が好むような味と舌触りになる。だがトウモロコシを食べて育った牛の肉は、牧草を食べて育った牛と比べて飽和脂肪が多く、オメガ3脂肪酸が少なく人間の健康に良くない。豚についても大規模経営で10日間で母乳から離され、土もわらも太陽も知らない豚を食べている。2015/02/03

GASHOW

5
トウモロコシは、もともとは雑草だったという。その生命力を活かして穀物に人類がしたという話を思い出した。アメリカ人は、もし考古学者に分析されたら「人類は、分子レベルではトウモロコシでできている」かもしれない。すごい話だ。2015/04/13

vannie

5
オーガニックだとかエコだとか,なんとなくブームに乗っかって,健康な生活を送っている気になりがちですが,多くが気休めでしかないのだと気づかされました。もう一度複雑な生態系を築くことは無理なのか?「いのちの食べ方」の情景が読みながら何度もよみがえってきました。重みのある一冊。ぜひ多くの人に手にとって読んでもらいたい。2011/02/01

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