内容説明
戦後の代表的な研究を知る待望の日本史論文ライブラリー。近代の経済発展を歴史学はいかに捉えてきたか。多様なアプローチのなかから、経済構造の段階的な変化に注目した論文を選び出し、現在の研究の立脚点を探る。
目次
1 産業革命期(日本における「産業資本確立期」について―最近の「通説」批判の検討;『日本蚕糸業史分析』序章 課題の設定;過渡恐慌―1890年恐慌 ほか)
2 両大戦間期(重化学工業化と独占―1910年代末「独占体」確立説の方法上の問題;独占と独占組織―再び高村説をめぐって;日本帝国主義と綿紡績独占体 ほか)
3 戦時統制期(日中戦争期の国際収支―外貨不足問題と経済統制;戦時濃地政策の展開―小作関係をめぐる政策を中心に;戦時計画経済と価格統制)