内容説明
この本は、数学の森すべての案内書ではありません。しかし、グラフを描くことから微分方程式を立てることまで、「変化をとらえる」という、ひとつ方角を定めて深い森を通り抜けたとき、登るのに苦労した坂道もあったが美しかった風景の心象を回想するとともに、新たな地平が広がることを期待しています。数学とは、美しく厳密であるとともに、豊かでパワフルな世界です。
目次
1 変化を表す(いろいろなグラフ;増大・減少を見る;近づく)
2 式で表す(数式で表す;式を見る;関数としてとらえる)
3 変化を読む(拡大して見る;連続性から読みとれること;微係数と導関数;関数の増減を読む)
4 変化を集める(面積をとらえる;積分する;積分でとらえる;微分方程式でとらえる)
著者等紹介
高橋陽一郎[タカハシヨウイチロウ]
1946年埼玉県生まれ。1969年東京大学理学部数学科卒業。東京大学教養学部教授を経て、京都大学数理解析研究所教授。とくに統計力学に関連する数学的諸問題に興味をもち、エントロピーや大偏差原理を中心にして、これまで確率過程やカオス力学系などを研究してきた。また、大学や高等学校の数学の教科書の編集にも関わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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