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指数・対数のはなし―異世界数学への旅案内 (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 204p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784489007262
  • NDC分類 413.59
  • Cコード C0040

内容説明

この本は雑誌『数学教室』1988年4月号から1年間連載された『指数世界への旅』をまとめたものである。このたび、「新装版」として出すにあたり、著者の書下ろしによる「新装版あとがき」を追加。また、新しく、雑誌『数学教室』1957年4月号に掲載された、「シモン・ステヴィンの小数」を収録。

目次

乗法の感覚―商業資本主義が乗法を生んだ
数直線のイメージ―近代は小数で幕を開けた
手作り対数表―対数をおおざっぱに求めよう
指数的変化―乗法世界の加法世界への転換
指数世界の標準―国際レートのex
歴史認識は対数感覚で―対数直線を使いこなす
微分公式の裏街道―対数メガネで微分を見直す
複素数の世界―異世界から来たカンヅメi
複素数の乗法―「自然のことば」は複素数
回転と波―sin,cosも指数公式で間にあう
振動の解析―同じ方程式なら同じ現象
指数世界への旅―数学でなにを学ぶか
シモン・ステヴィンの「小数」

著者等紹介

森毅[モリツヨシ]
1928年東京生まれ。1950年東京大学理学部数学科卒業。京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

18
数学でなにを学ぶか、(中略)数学の世界を知ることとしか言いようがない。そうした世界があるから、そこを知ってみよう、というだけのことである。2014/02/07

安国寺@灯れ松明の火

8
なぜ「指数・対数」が「異世界」なのだろうと思いましたが、まえがきを読んでハッとしました。「世の中は指数的になっているのに、頭のほうは1次的(直線的)になっている」――会社の業務でも退職金や固定資産の管理などで指数・対数の世界に入ることがありますが、確かに直感的とは言い難く、頭を切り替えないと間違えます。p.43の「ルーレット定理」(※)が最初腑に落ちなかったのも、その延長かもしれません。日常の感覚とは異なる世界があって、異なるからこそ「旅」の意味がある、という最終章だけでも面白いと思います。2012/11/04

まつど@理工

7
数学の世界を旅するエッセイだが、これは高校生にお勧め(割りと難しい箇所もあるが、読み飛ばせばok)。対数表を手作りで作るのは楽しい。「実数の世界における加法」と「正の数の世界における乗法」との乗り換えを、そのまま指数と対数の関係に対応させることができることも、基礎知識として何となく知っているはずなんだけど、こうやって説明されると改めて驚いてしまう。複素数の三角関数や指数対数との関係の説明も初めての人には面白いと思う。2013/12/12

Steppenwolf

1
FでありGでもある。著者は京大の名物教授として大変高名な方だった。京大出身ではない私は当然講義を拝聴していない。ただ工学部関係に行くような人にはあまり合わないと思う。その印象は本書でも有効である。私の本書を読む目的はネーピアによる指数関数のアイディアを知りたいということであった。本書ではその点について触れていない。ただ読み物としてはご自身の評判通りで気楽に読むことができた。目的に合わずFで読みやすいからGと評価するわけである。本書は絶版で古書市場で高価格がつけられている。図書館にあって助かった。2019/01/29

ゆきち

1
現実に隣接する異世界として数学と死は同じように自然である。とりあえずlogは便利っすね。Δやらεやらをファッションとして使ううちに馴染んでくるという考えは好きだなぁ2014/01/18

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