研究者という職業

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784489006852
  • NDC分類 002
  • Cコード C0030

内容説明

流行のテーマを追うのでなく、自身が本質的に考える主題に取り組むならば、研究者は生涯かけてその研究生活を楽しむことができる。問題は発想の泉を涸らさないことだ。研究生活50年を超える著者が、そのための知恵と工夫を、自らの体験を交えて語る…。

目次

研究者事始め
第1部 研究と研究者(研究職は一生涯の仕事;「知の仕事師」としての研究者;科学とその効用、実用価値 ほか)
第2部 研究者を志す(プロの研究者に求められるもの;研究者に必要な諸適性;創造性、個性の発揮 ほか)
第3部 研究者として生きる(競争と能力発揮;研究の環境と体制を整える;問題を発見する ほか)

著者等紹介

林周二[ハヤシシュウジ]
1926年生まれる。1948年東京大学(経済学部)卒業。東京大学講師、助教授、教授(教養学部)を経て退官。その後、静岡県立大学(経営情報学部)、明治学院大学(経済学部)の教授、その他を経て現在(2004年)、流通科学大学特別教授。東京大学、静岡県立大学各名誉教授。ほかの主な経歴(公職のみ)総理府・商品取引所審議会委員(1976‐1985)、総務庁・統計審議会委員(1986‐1995)、通商産業省・産業構造審議会委員(1990‐1998)、運輸省・運輸政策審議会委員(1970‐1984)、運輸省・港湾審議会委員(1964‐1973)、日本国有鉄道・顧問(1970‐1980)等
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

9
私も会社はいってすぐと、それから何十年かあとに大学へ戻る機会があったのですが、そのままサラリーマン生活になっていてこのような本を読んでまだ未練たらたらの状態なのですが、この本は従来の先生方の本世内容が大きく違います。統計学の先生で実際に習ってわかりやすいというイメージでしたが、ざっくばらんな語り口は題名に反して非常に面白く読めました。いつも学校の成績で4分の一くらいにいた本人がどうして研究者となったのか?勇気付けられます。2013/07/25

風太郎

6
研究者とはどうあるべきかということを、著者の経験を踏まえて書かれてある本です。一昨日読み終わった別の本とは別の立場で書かれています。この著者の方は日本の研究者が置かれている現状を憂慮しています。言ってしまえば、私はガラパゴス化していると感じました。そしてそれは日本社会に根差したものなのではないか、つまり、日本社会の慣習がガラパゴス化し、世界に通用しないものになっているのかもしれないとも思えたのです。日本社会は人口が一億人を超えますし、大きな社会であるとは思います。でもそこに浸りきっては駄目ですよね?2017/12/10

カモメ

4
「研究とは何か」の理解の浅さをある方に指摘されていたところ、図書館にて偶然出会った一冊(まさにセレンディピティ)。長い研究者生活を踏まえて、なかなか見えていない視点を提示してもらい、経験者ならではのアドバイスに富んでいる。筆者の秀才連中と争う道を避け、いろんな道場を渡り歩いてきた道は、自分の立ち位置からも道標を示してくれるものだった。時流に流されてはいけない、やりたいことよりもやれることを、基礎学力の重要性、ヒアリングのコツのあたりが特に刺さった。2017/02/18

まなみ

4
やりたいことよりやれることを。身近なものにテーマを求める。情報のアンテナを広くはる。2014/10/09

うろたんし

3
数年ぶりに読む。対象が、自然科学でなく社会科学ということを断言しており、当時読んだときには気にしなかったが、今回は気になり続けた。得るものはあったが、なんとなく物足りない気分。2018/03/03

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