研究する意味

研究する意味

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784489006531
  • NDC分類 002.04
  • Cコード C1030

内容説明

21世紀を生きるためにどのように考え、どんな決断をすべきか?現実に批判的に介入し知の最前線で闘う研究者たちがいま、研究する意味を問う。

目次

1 徹底討議・いま、なぜ研究するのか―現状況下で研究する意味を問う(時代の閉塞を突破するオルタナティブの研究とは何か―新時代を創造する視点と研究力)
2 研究する意味と研究力―いま、研究者に必要な視点・構想力と研究の技術(「究極」の自由をいかに獲得するか、身体から考える;一〇年間がんばる根気があるか!―問題設定の三条件と「研究力」をつける三つの方法;危機的状況のなかで文学とフェミニズムを研究する意味;私が徹底して実証研究にこだわる理由;世界の現実に批判的に介入する文学の“不/可能性”とは何か;問題意識を“学問”にしていく本当の「研究力」とは何か;グローバリゼーションのなかで「地域研究」はどうあるべきか;大転換期=「危機の時代」に必要な問題意識と“真実”)

著者等紹介

小森陽一[コモリヨウイチ]
1953年生まれ。北海道大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。成城大学助教授、東京大学助教授を経て、現在東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は日本近代文学、近代日本の言語態分析、表現論
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

寛生

46
【図書館】前書の強烈な余韻から、もう少し小森の著作を読んでみたいと手にとる。小森が監修とあり、その他の研究者の経験か説教のようなものだろうという先入観から、期待感を持って開いたわけではないが、予想に反して、本書は自らの現在地を確かめるようなコンパスというべきか、それとも水流に飲まれて溺れそうになっている瞬間に見つけた流木につかまるような読書感というか、溺水した僕に息を吹返してさせてくれたようなものになり、僕自身が驚いている。神野の研究に対する姿勢は彼の生き方そのものであり、そのパッションは凄まじい。2014/08/19

ちぇしゃ

6
私がエロティカ→ロマンス小説にはまったきっかけはなんだったのだろうかと思い返せば、自分の関心の対象の参考文献にすぎなかったのです。 そもそも女性に向けて書かれたエロティカと男性向けの官能小説の差異についてからスタートだったわけで。そこからあれよあれよと芋づる式に沼にはまったわけですが、対象がなんであれ、自分がここまで時間を割いて関心を向ける理由をきちんとさぐらなきゃな、と思う今日この頃なわけです。2014/09/14

ちぇしゃ

1
自分にとっての「研究をする意味」はなんだろうかと。自分の中にある問いに対して学び続けて考えること、答えを探し続けること、それは別段大学や大学院で学ばなくてもできること。自分の関心とどこまで向き合ってどこを焦点に調べていくか。そのためにも本を読み、考え、書き、学ぶ。そして血肉として学んで問うたことを蓄積し活用する、私は一生そうありたい。日常に追われて自分が学ぶ場と作業にどれだけのコストと責任があるのかを考えずに過ごしてしまいがちなので初心に戻るためにもこの本を引っ張りだしては何度も読み直す必要があるのです。

k.shin

1
神野先生の言葉には感動した。2009/12/26

なーちゃま

0
「研究する意味」というより「研究に向き合う態度」を教えていただいた。見田宗介の影響力の大きさを改めて知る。 まとめた読書ノートはこちら⇒https://adiantum-estudio.com/the-meaning-of-doing-a-research/2021/07/21

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