出版社内容情報
そうそうたる顔ぶれによる、2011年の日本SF短編の精華。今年度版には18編を収録した。コミックや同人誌作品も収める。巻末には第3回創元SF短編賞受賞作を掲載。
内容説明
2011年の日本SFの精華18編。第3回創元SF短編賞受賞作を収録。
著者等紹介
大森望[オオモリノゾミ]
1961年高知県生まれ。京都大学文学部卒。翻訳家、書評家
日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年神奈川県生まれ。専修大学文学部卒。書評家、フリー編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
里愛乍
39
伴名練さんの短編が読みたくて借りた図書館本。短編中編ながらどれも読み応えがあったと思います。意識を持たない身体と身体を持たない意識が共存する世界、この追及は考察はどこまでも続くんだろうな、ヒトが想像力を消失しない限り、生きている限り。こういうジャンルの本をどうしてもっと脳が新鮮だった時期に読まなかったのか、あの頃素通りしてしまった自分が惜しくて堪りません。2015/10/03
Tadashi_N
27
SFの懐の広さに驚く。2020/03/26
まつじん
27
1年分を1日で読むには無理がありますな。小松左京さんのご冥福を祈ります。それにしても伊藤計劃さんのトリビュートがこんなにも面白いのは、ホンマ惜しい人を亡くしたんだなぁ…2012/08/13
かとめくん
24
年刊日本SF傑作選でなぜか読み落としていたこの1冊。やっと読めました。2011年版のため、3.11を多かれ少なかれ意識した作品が多いように感じました。コロナ禍の今読んで、人が災害に見舞われた時に何を思うのか改めて考えさせられました。それと、はやぶさの帰還、小松左京のご逝去。作品として印象的だったのは、「神様 2011」、既読だったけど「いま集合的無意識を、」、〈すべての夢|果てる地で〉2022/03/09
キョウラン
23
印象的なのは伴名練の「美亜羽へ贈る拳銃」。美亜羽が伊藤計劃の「ハーモニー」のミァハとのつながりがあって面白い。あとは第3回創元SF短編賞受賞作、理山貞二の作品〈すべての夢|果てる地で〉。これはすごい。書評で大森望氏が述べてるとおりイーガンの「ルミナス」+山田正紀の「エイダ」。理山貞二の次回作を早く読みたい!かっこいいSF、こういうSFを読みたかったんだよ!というくらい〈すべての夢|果てる地で〉良かったなあ、タイトルもいい。2012/07/12