創元SF文庫<br> グリンプス

創元SF文庫
グリンプス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 605p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784488709013
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MICK KICHI

56
タイムトラベルの名作「いつかどこかで」を想起させる手法?で、1960年代末から70年代初期までの発表されなかったロックの幻の名盤を完成させてしまう驚愕のストーリー。ロックファンなら堪らない作品。しかも作品が発表された1993年には、その後正真正銘のビーチボーイズ 「スマイル」が完成するとは思いも寄らないオチまでつく。主人公がブライアン・ウィルソンやジミヘンとかわす「未来の出来事」はスリリングで楽しい夢そのもので、誰もが感じるIfが込められている。ラブ&マーシーやLet it be もBGMで楽しめる。2020/10/09

unknown

8
あのグループやミュージシャンの幻のアルバムは、世に出ていたらどんなものになっていたのか…という、ロック好きなら誰しも抱く夢想を形にした1冊。主人公が過去へトリップし、ビートルズやビーチボーイズ、ドアーズ、ジミ・ヘンドリックスの幻のアルバムを完成させようとする本書は、作者の60年代ロックへの溢れる思いが込められた、ロック好きのロック好きによるロック好きのためのSFファンタジー。また、家族小説/私小説的なところもあり、主人公があの世でのやりとりを経て現世に戻る終章では、再生の物語としての姿も現れる。 2013/04/14

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2
ロックオタクのボンクラ中年が「ぼくのかんがえたかっこいい幻のアルバム」を妄想してたらそれが現実に、どころか妄想世界に入り込み当時のミュージシャンと逢って皆がおれの事好きになるに至っては何そのドリー夢同人誌、と苦笑がこみ上げ、しかし単なるオタクのバカ妄想と一線を敷かせている「小説」部分は個人的に男が書くもんの中では一番嫌いな種類(不仲な妻と恋人のキャラ造形が最悪である)。なのに面白いのは「好きな物の話をしてる」感がすごいから、てやっぱ同人ファンフィクじゃねそれ?って気も。いや残念ながら面白かった。*再読。2011/09/13

koutaquarter

1
親ってのは唯一無二のものなんだってことを四十近いおっさんが受け入れるお話。ただし良くない方の意味で。三人のアーティストとのエピソードはそれぞれ過去だとか可能性だとかその辺の象徴として描かれていたように感じたのだけれど、いかんせん彼らの来歴だとかその時代の空気だとかを知識/体験として持ってるわけではないぼくには単なる文字情報としてしか読めない部分も多かった。子どものころうちにあった学習漫画で、タイムスリップして昔の人たちから直接お話を聴こう!みたいなのがあったのを思い出した。2012/12/08

prefabjubilo

0
一番始めに録音するのがビートルズの"The Long And Winding Road"です。その音は"Let It Be Naked"のヴァージョンと比較すると…? などと、楽しい想像は膨らみます。500ページ以上ありますけど、1960年代の音楽が好きな方は、楽しめると思います。昨日雨の日曜日に、100ページほどで止まっていたのを、prefab sproutを聴きながら一気に読み終えました。【当方ブログ「いい本いい出会い」より抜粋】2013/10/20

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