創元推理文庫<br> 死の迷路

創元推理文庫
死の迷路

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784488696030
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

目的も知らされず、未開の惑星デルマク・Oに送り込まれた14人の男女。使命を告げるはずだった通信はメッセージの受信中に途切れ、やがて一人また一人とメンバーが殺されはじめた…。謎めいた建造物が聳え、物質をコピーする生物が俳徊する、この星に閉じ込められたまま、彼らは狂気に蝕まれてゆくのか。ディックがつむぐ、逃げ道なしの悪夢世界。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

18
89年の税抜437円の初版。79年にサンリオからすごいカバーで「死の迷宮」として飯田氏訳で刊行。その後、山形氏訳で改題して創元の本書と16年の早川版が出た。米本国70年の、電気羊と合成の間の作品。作家としての年季(手加減)充分で、本書の粗筋を書いても全く詮無い。今回のディックテーゼの掻き混ぜ棒は13本。目次と本文が合致せず、ムダに深読みしかかったが“そして誰もいな…”みたいなベタな展開にオチはもしや、と思ったらその通りでアゴがガックン。短編を読んでガジェットに馴染んでいれば至極読み易い一冊。★★★★☆☆2019/11/22

kochi

18
惑星デルマク・Oに集められた海洋学者セス・モーリー他は、目的も知らされずに惑星に派遣され、脱出の術もなく、通信も途絶して、孤立する。なんとか惑星外部と連絡をしようと試みる彼らだったが、やがて、次々と死亡フラグが。事故か、なんらかの陰謀か?!生き残るために、居留地外に出た彼らの見たものは?!二転三転し、予想を裏切る結末と、ディックお得意の神学に翻弄され、彼の創造した迷宮に取り込まれたのは、我々読者なのかもしれない。2015/09/20

ボーダレス

11
PKD流「そして誰もいなくなった」。2019/03/09

ホームズ

8
設定は面白いんですがね~。ちょっと微妙な感じでした。次々に死んでいく入植者たちや個性的な登場人物たち、不気味な惑星とか良い感じなんですけどね(笑)最終的な結末が(笑)後半の展開がね(笑)悪くないけど良くこれを復刊させたな~(笑)2010/03/15

おおた

5
惑星バトルロワイヤル! 未知の星への片道宇宙船で集まった男女14人はそれぞれ立派な肩書を持っているが、どこかおかしいボンクラーズ。動くビル、カメラのついた虫ビルなど、謎の生き物を調べつつも、やがて1人また1人と奇怪な死を遂げていく。見どころはなんといっても、動くビルの看板を酒飲みは「ワイナリ」、宗教きちがいは「キチナリ」といろいろに読めちゃうところ。エロおっさんが読むと「シッポリ スッポリ」って複合語かよ!。ぉぉぉオチとかネタなんてぇぇぇ、どぅぅぅでもぉぉぉいいぃぃぃんですぅぅぅう。ディックさいこぉぉぉ2014/07/28

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