創元SF文庫<br> ミラー・メイズ〈下〉

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創元SF文庫
ミラー・メイズ〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488663148
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

従来の“右翼‐左翼”の構図が意味をなさなくなった西暦2000年。護憲党の反対勢力とは、かつての政府の保護により恩恵をこうむってきた巨大資本家たちであった。彼らは、新政党に対し立場を同じくするもうひとつの存在―ソビエトと手を結び、諜略戦を展開、大規模な陰謀を巡らせていく…。ホーガンが独自の史観を盛り込み、ありうべき近未来を描いたポリティカル・スリラー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がんもどき

9
SFじゃなくてスパイアクション+政治劇だった(翻訳者はSFだとあとがきで書いてるが)…。セーフティネットをなくして貿易を完全自由化すれば世の中良くなるといっている政党が勝つというのは賛成できないなと思った。晩年のホーガンの迷走っぷりがわかった気がする。2023/04/26

SINKEN

7
【総評】★★★★☆ 【感想】これまではどちらかと言うと悪役=東側なイメージが強かったですが、この作品ではそういう伏線を残しつつ、全く異なる結末を用意していて、最後まで飽きさせない内容でした。主人公もその道のプロではなく、平凡な生活を送ってきた見習い弁護士だったのが、あれよあれよと事件に巻き込まれつつ、精神的・人間的に成長していく様がみてとれ、どことなく共感を覚えました。80〜90年代の複雑な世界情勢が垣間見えて面白かったです。2017/04/14

inakoshi

1
「内なる宇宙のあとがき」では「近未来政治スリラー」という言い方をしています。当たってます。2015/10/16

石綿

1
すべての情報がつながり、世界支配計画の全貌が浮き上がる。巻き込まれた弁護士メルは計画を止めることができるのか。……SFというよりスパイ小説的な印象。下巻からは様々な出来事が本格的に動き出して、面白く読めた。物語の背景に流れるテーマが深い。1980年代に書かれたものなのに、現在の社会や政治にも刺さる内容だと思う。2013/08/09

赤井流久

0
☆☆☆2013/02/23

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