内容説明
ひたいの宝石から、ようやく解き放たれたホークムーン。だがカマルグに向かう彼の前に、またしても暗黒帝国の軍団が立ちふさがる。亡霊人の棲む都市、機械仕掛けの怪物、“狂える神”を名乗る男…。ホークムーンの行く先々にあらわれる謎めいた“黒玉と黄金の戦士”は、ホークムーンもまた“ルーンの杖”に仕える存在なのだという。果たしてその真意は?好評シリーズ第二弾。
著者等紹介
深町眞理子[フカマチマリコ]
1931年生まれ。1951年、都立忍岡高校卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しまっち。
6
忠実に旅を共にしてくれるオラダーンには出会ったものの、 なかなかイッセルダに、カマルグにたどり着けないもどかしさ。戦士にも、ダヴェルクにも振り回されるホークムーン。ちょっと気の毒だけど、それがどううまくつながっていくのか面白いところでもある。ダヴェルクがだんだん頼もしい仲間になっていくのは好ましい。そしてカマルグはとりあえず危機を逃れたが、さて続きも楽しみである。2017/08/26
餅屋
3
《永遠の戦士》2冊目、黒い宝石から赤いアミュレットへ▲額に埋め込まれた宝石から解き放たれカマルグへ。帝国の覇権拡大を阻むのが使命?ルーンの杖とは▼ペルシャからの帰り道を地図片手に楽しむ。シリア~トルコ~黒海~ウクライナ~カラパチア~スロバキア「旦那!オオカミ男じゃなくて、おらオラダーンでガンス」や、咳きこみながら「あんたの健康がうらやましいよ。いずれにせよ伊之助ではない、ダヴェルグだ」と疑心暗鬼な珍道中。狼騎士団長メリアダス男爵はよく働き、暗黒帝国の版図拡大は鬼気迫る勢い。何度読んでも面白い(1968年)2024/01/03
kuma-kichi
1
ホークムーンって、なんだかちょっと滑稽さを感じる。ダークな世界観の中でとってもアンバランス。2019/01/24
たかへ~
0
護符を入手。ほかの世界の自分との出会いはあるのだろうか。2013/07/27
五城(Gojou)
0
ユイラム卿と言い、黒玉と黄金の戦士と言い、なにか作戦があるのなら、ひとこと主人公に言ってあげれば、主人公の心も無駄に悩まされなくて済むと思うのだが、どうなんだろうね。昔から、「敵を騙すには、まず味方から」なんて言いますが、やり過ぎだろう。まあ、読んでいるものとしては、まあ、パターンだ!王道持ってきたぞと、面白いのだけど、やっぱり気の毒だ。 2011/12/05