感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな（灯れ松明の火）
46
文字の遊びに戸惑うものの相変わらずのリーダビリティ。凄いよ、べスター！太陽系での利権争いでライバルを殺害したライクとエスパー能力を使って捜査をするパウエルとの互いの裏を掻く頭脳戦。ライバルを殺害後、夢や現実で「顔のない男」に脅かされて追い詰められるようになったライク。そして明かされる真相は本当に遣る瀬無いものでした。殺害現場を目撃してショックで幼児化したバーバラとパウエルの恋も素敵なのですが、報われないメアリーがちょっと切ない。最後は何だか悲惨ながらもどこか人間の温かみへの優しい視点が感じられて好きです。2013/10/08
マムみかん(＊感想は風まかせ＊)
20
新宿の書店の「ほんのまくら」(＝本の書き出し部分)フェアで、タイトルも作者も分からないまま購入した１冊！ 実は、『オーシャンズ11』みたいな金庫破りの話だな…と想像していたのです(笑) 開けてビックリ!? あまり読まない海外SFにびくびくでしたが、ミステリー要素もあり読みやすかったです。 他人の頭の中を覗けるエスパー刑事と殺人犯の丁丁発止のやり取りは、最後までハイテンションで楽しめました♪ 〈分解〉は死刑に代わる刑罰ですが、なかなか合理的だな〜と思います。 2012/08/24
ネムル
11
驚き桃の木野暮天な翻訳とベスター文体がドはまりした。これはくそ面白い！2018/03/11
バナナフィッシュ。
10
文体も会話も古くて飲み込むのに250ページ要した。そこからは一気読み。精神分析の影響が色濃く反映されていて、種明かしもそれの派生形。そういった意味では肩透かしだったが、ラストのリンカン・パウエルの一言が光る。「虎よ！虎よ！」を読むべきか否か。2016/11/17
ハルシオン
8
「破壊された男」という書名でも売られている。 人の心を透視できる能力をもつエスパーが存在する世界。 現実的にはありえない話なのは、やはりSFだ、引き込まれる。2019/05/19
