創元推理文庫<br> 夜来たる 長編版

創元推理文庫
夜来たる 長編版

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  • サイズ 文庫判/ページ数 558p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784488604097
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

六つの太陽が空をめぐる惑星。この世界では一瞬たりと光が途絶えたことがなく、人々は闇というものを知らずに文明を謳歌してきた。だが若き天文学者が思いもよらない事実を察知した。この世界に二千年に一度の夜がくる。誰も体験したことのない恐るべき闇夜が。宗教団体が勃興し、ジャーナリストが嘲笑するなか、刻々とその時は迫る。巨匠のベスト1短編が盟友との共作で長編化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shun

30
今や絶版となっており、復刊なり新版が刊行されるのを期待します。元は短編の作品を共著という形で長編化。今作の世界観は6つの太陽が存在する惑星でこの世界には”夜”が来ない、即ち暗闇に覆われることを人々は経験したことがない世界。ただし二千年に一度の皆既食を除いては。その事実を天文学者らが計算によって導き出し、同時に考古学者は過去の遺跡から推察し、いよいよ闇が迫ろうとする中人々は二分される。人類が初めて”闇”を迎え初めて煌々と輝く星を目にしたとしたら、想像もつかない恐怖を抱きここで描かれる混沌に陥るかもしれない。2020/07/05

SINKEN

9
【総評】★★★★☆【感想】やっぱりアシモフ先生の本は面白い。そして読み易い。ロボットでもファウンデーションでもないけど、読んでると「あぁアシモフ作品だなぁ」って思えるところがまたすごい。アシモフ氏一人で書き下ろした『中編版』ってのもあるようで、こっちの長編版はもう一人が追加で執筆してるみたいなんだけど、それでもアシモフ作品らしさは全く損なわれてないのはいい。ちょっとだけ間延びしてる部分はあるけど、ストーリーもオチも「おぉ!」と思わせてくれるので読む価値は十分です!2018/11/16

七色一味

9
読破。これはやっぱり、オリジナルの中編のほうが良かったな。長きゃいいってもんでもないや。2013/12/31

roughfractus02

8
本書は作者の中編「夜来る」を第2章に据え、シルヴァーバーグとの共作で第1章と第3章を加えて物語が時系列的に拡大したもの。6つの太陽に囲まれた夜のない惑星で、展覧会の15分の展示体験で狂気や死に陥る者達、二千年周期で滅亡する複数の古代都市の層の発見、惑星軌道の計算値と観測値の不一致という3つの不可解な現象から始まる。それらが未発見の月の周期に関わるとわかると、狂気の夜が万有引力の法則通りに迫る。夜が明けて廃墟化した文明を検証する第3章が冗長とされる本書だが、作者間の女性観や宗教観の違いにも原因がありそうだ。2023/08/05

Riko

5
図書館で借りた。私、この元になっているアシモフの短編がとても好きなので、これが出た時読む気にならなかったんだけど、別物だという話をちらほら見てまあ読んでみるかと。 なるほど、あの話を読んで考えるいろんなことを膨らませて書いたなー、って感じ。短編のほうがやっぱり衝撃的だと思うけど、面白かった。盲人はこの世界でどんな扱いになるのかなあと思う。2020/08/26

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