内容説明
１９８８年、桜宮市に舞い込んだ「ふるさと創生一億円」は、迷走の末『黄金地球儀』となった。四半世紀の後、投げやりに水族館に転がされたその地球儀を強奪せんとする不届き者が現れわる。物理学者の夢をあきらめ家業の町工場を手伝う俺と、８年ぶりに現われた悪友・ガラスのジョー。二転三転する計画の行方は？新世紀ベストセラー作家による、爽快なジェットコースター・ノベル。
著者等紹介
海堂尊［カイドウタケル］
１９６１年千葉県生まれ。２００６年、『チーム・バチスタの栄光』で第４回「このミステリーがすごい！」大賞を受賞しデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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mariya926
132
なんと1億円以上の価値のある金がついている地球儀を盗み出す物語。少しごちゃごちゃしていたのが読みにくかったですが、ラストは大円団。なはずですが、一つだけわざと回収されませんでした。それが少し気になりましたが、なんだかんだで主人公のキャラがいいです。ちなみにチーム・バチスタのイメージが強すぎる作家さんですが、いつかシリーズも全読してみたいですね。息子にお下がりをくださった方に頂いた本です。何年か後にまた再読してみます。2021/05/22
とら
120
海堂ワールドを楽しむ為に刊行された順番に読もうということで、バチスタシリーズからも離れたこの作品を選択！確かブラックペアン1988で黄金地球儀製作計画が出てきていて、あれ、この作品もやっぱり関係するんだ！と思い俄然読む気になったのです。内容は、ミステリーではまったくないし、医療もまったく関係してない。でも文章や表現は海堂節。新鮮以外の何物でもなかった。やはり面白いのである。ナイチンゲールの沈黙から小夜と瑞人も登場。しかも事業を開始してるから、これは未来の話なのだろう。次は『ジーン・ワルツ』で世界に浸かる！2013/03/19
まゆちん
94
始めは過去の事実が淡々と語られ、そんな時代もあったなぁとか思いながら読み進めていたけど、やっぱり「桜宮サーガ」の中では一筋縄ではいかない。ふるさと再生一億円で作られた金塊が埋め込みの「黄金地球儀」が引き起こすミステリー(？)途中で何となく結末は見えるものの、それだけで終わらないところがなかなか面白かった。小夜と瑞人くんのその後が垣間見れて、ちょっと嬉しかったなぁ。さて、医療系に戻りますか。。。2014/05/17
サンダーバード＠読メ野鳥の会・怪鳥
81
主人公平介の元を訪れた旧友が、無謀な計画を持ち込んだ。「ふるさと創生一億円」の『黄金地球儀』を強奪？。行き当たりばったりの計画と町工場の技術を駆使した黄金地球儀強奪作戦の行方は・・・？すらすらと読めて楽しかったけど、うーむ。ひねりもないし、ちょっと軽かったな。海堂さんはあたりハズレが激しいけど、これはハズレ。残念なできでした。★★
射手座の天使あきちゃん
77
主人公とヘンテコな仲間が市の水族館から１億円の黄金地球儀を盗み出そうというドタバタ劇、悪徳役人や怪しげな発明品も登場させる海堂さんの力技ストーリー（笑） 面白かったから、まっいいか /(^_~;2010/01/30
