創元推理文庫
夜の国のクーパー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 461p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488464028
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

僕の住む国では、いろんなことが起きた。戦争が終わったんだ――猫は摩訶不思議な物語を語り始める。伊坂幸太郎10冊目の書き下ろし長編は、世界の秘密についてのおはなし。

内容説明

目を覚ますと見覚えのない土地の草叢で、蔓で縛られ、身動きが取れなくなっていた。仰向けの胸には灰色の猫が座っていて、「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」と声を出すものだから、驚きが頭を突き抜けた。「僕の住む国では、ばたばたといろんなことが起きた。戦争が終わったんだ」猫は摩訶不思議な物語を語り始める―これは猫と戦争、そして世界の秘密についてのおはなし。

著者等紹介

伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971年千葉県生まれ。2000年、『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビューする。04年、『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞、08年には『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞および第21回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

748
伊坂幸太郎の作品は私にとってはこれで21作目なのだが、今までに読んだものと比して、これまでにはないタッチの異色作だと思った。しかし翻ってみると、これが伊坂作品だというのはどんなものなのだろうとも思う。つまり、この作家は常に新たな作品世界を模索しているのだろう。本作は、大江の『同時代ゲーム』、カントの『永遠平和のために』、スウイフトの『ガリヴァー旅行記』といった三題噺から構成されている。面白くもあり、またどこかにそこはかとない寂寥感もまた漂う小説である。あるいは、伊坂の理想主義が反映されているのかとも思う。2018/02/10

ミカママ

460
読むのに時間がかかってしまったなぁ。(*´Д`)ぜぇぜぇ。何度か棄権しかけるが、なんとか読了。苦手なほうの伊坂っちでした。ファンタジーであり、ラスト気づいたのはミステリーでもあったということ。羊やら、猫やらネズミやら、設定的には春樹さまの初期作品?な感じなのに、どうして読みにくかったのかなぁ。「相手に寄り添おうと向きを変えれば、いずれどこかで交錯するかもしれない」はい、コミュニケーションは大切です。結局、そこだね、人間も猫も( ´艸`)2016/04/25

ehirano1

380
嬉しいですねこういう話。村上春樹氏の作品(ねじまき鳥クロニクル、世界の終り・・・等)を彷彿させるようでもあり、著者の「オーデュポンの祈り」や「あるキング」等であったりといろいろと思い出しながら本書を楽しみました。いろいろ詰まった本書でしたが、再読することでまた新たな発見がありそうです。2017/09/09

❁かな❁

224
登録1000冊記念なので大好きな伊坂さんの作品にしました!めちゃくちゃ好み♬とっても素敵な作品♡こんな雰囲気の伊坂さんのお話大好き♡伊坂さんの作品を読むのは26作目。人間の言葉を喋る猫が語り始めて…。すぐこの猫の語りに惹き込まれて一気読み!私もトム君とお話したい♡鼠たちの言葉使いも可愛い♪本当に酷い人がいたり、大変なことがあったりしてハラハラドキドキし後半色々な謎が解けていき、最後には感動が待っています♡伊坂さんの優しいこういうお話最高〜★大満足の読後感♬世界の中のどこかで起こっている素敵な秘密のお話*2016/10/04

五右衛門

213
伊坂作品は想像することの大事さを毎回教えられてます。2015/04/01

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