創元推理文庫<br> オーブランの少女

個数:
電子版価格
¥693
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

創元推理文庫
オーブランの少女

  • 深緑 野分【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 東京創元社(2016/03発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 14pt
  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年05月01日 21時28分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488453114
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

比類なく美しい庭園オーブランの女管理人が殺害された。犯人は狂気に冒された謎の老婆で、犯行動機もわからぬうちに、今度は管理人の妹が命を絶った。彼女の日記を手にした作家の「私」は、オーブランに秘められたおそろしい過去を知る……楽園崩壊に隠された驚愕の真相とは。第7回ミステリーズ!新人賞の佳作となった表題作の他、異なる場所、異なる時代を舞台に“少女”という謎を描き上げた瞠目のデビュー短編集。

内容説明

美しい庭園オーブランの管理人姉妹が相次いで死んだ。姉は謎の老婆に殺され、妹は首を吊ってその後を追った。妹の遺した日記に綴られていたのは、オーブランが秘める恐るべき過去だった―楽園崩壊にまつわる驚愕の真相を描いた第七回ミステリーズ!新人賞佳作入選作ほか、異なる時代、異なる場所を舞台に生きる少女を巡る五つの謎を収めた、全読書人を驚嘆させるデビュー短編集。

著者等紹介

深緑野分[フカミドリノワキ]
1983年神奈川県生まれ。2010年、「オーブランの少女」が第七回ミステリーズ!新人賞佳作に入選する。13年、入選作を表題作とした短編集でデビューし、その年の『AXNミステリー闘うベストテン』第6位となる。15年刊の初長編『戦場のコックたち』は、三つの年末ミステリベストランキングでベスト3にランクインしたほか、第154回直木賞、2016年本屋大賞、第18回大藪春彦賞の候補となるなど高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

484
デビュー作「オーブランの少女」を含む、深緑野分の第1作品集。5つの短篇を収録。表題作、「仮面」、「大雨とトマト」、「片想い」、「氷の皇国」のそれぞれは、第2次大戦中のフランス、20世紀初頭のロンドン、現代の東京の片隅、戦前の高等女学校、時代不明の北の皇国が物語の舞台に選ばれている。この人は、こうして物語に一定の枠組みを持つ「世界」を設定することで、かえって自由に語っていくのを得意とするタイプの作家であるようだ。そして、その特性は、この後の『戦場のコックたち』や『ベルリンは晴れているか』に活かされてゆく。2022/07/18

Tetchy

329
洋の東西を問わず、現代から近代・中世まで材に取りながらも、まるで目の前にその光景が、更には色とりどりの花木や悪臭などまでが匂い立つような描写力は実に秀逸。プロットは正直単純だが作者の目くるめくイマジネーションの奔流に巻き込まれ、濃密な時間に浸れる。それはまるで作者がしたり顔で杖を振るって微笑みながら見せてくれるイリュージョンのようだ。物語の強さにミステリの謎の強さが釣り合っていないが、私は寧ろミステリとして読まず、作者が語る夜話として読んだ。この作者には物語の妙味として謎をまぶした作品を今後も期待したい。2017/05/05

ナルピーチ

198
少女をテーマに描いた哀愁漂う5話の短編集。本作が著者のデビュー作であるとの事だがその出来映えと読み応えにとても満足できた一冊だ。特に各話ごとにまったく異なる世界観と時代背景で描かれた作風はそのクオリティの高さを物語っている。表題作である『オーブランの少女』そして最終話『氷の皇国』は単体の作品としてもその完成度の高さが伺える。そして前述した二作とはテイストが違う『片思い』も個人的には好みの1話。これを機に著者長編作品も読んで見たくなった!2021/03/31

黒瀬 木綿希(ゆうき)

163
時代や国が違う五篇からなる短編集。巻末の【氷の皇国】は米澤穂信さんの【折れた竜骨】を彷彿とさせるような世界観で夢中になって読み耽りました。表題作との共通事項は冒頭でちょっとした事件が起こり、その背景に大変なドラマがあったことが明かされる形式であるということ。どうやって冒頭の結末を迎えるのだろう、大昔に何があったのだろうという叙事詩としても楽しめる逸品。特別カバー版で表紙を飾った環=〇〇が登場する【片想い】も好き。エスやお姉様など、昭和初期の独自の文化で結ばれた蠱惑的な共犯関係は戦火の炎をも跳ね除けるだろう2021/02/02

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

138
私はあの頃楽園を信じきれなくて美しいものを集めてはいつか失望すること(されること)を恐れて過分に残酷になれた。とりどりの花の名前は知らなくて鮮やかな色あいだけを記憶。光に満ちた楽園がいつか終わると知っていたなら別の選択もできたろうか、悔恨は甘酸っぱく輝くsouvenir。いつまでも浸ることが今のよろこび。硝子細工は隅々まで灯りを届けるから嫌いです。隠してよ醜いものなど嘲笑って。幸せなどいくらでも手に入れることができると傲慢に笑んだあの頃の私は(貴女は)美しかった。今は美しい灯りも素直に好きと言えるのです。2021/01/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10434597
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。