創元推理文庫<br> ミミズクとオリーブ

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創元推理文庫
ミミズクとオリーブ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488430016
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

讃岐名物の「醤油豆」。焼いたカマスのすり身と味噌をこね合わせた「さつま」、黒砂糖と醤油で煮つけた豆腐と揚げの煮物。カラ付きの小海老と拍子木に切った大根の煮しめ。新ジャガと小ぶりの目板ガレイ(ぼくらの郷里ではこれをメダカと呼ぶ)の唐揚げ…次々と美味しいものを作るぼくの妻は、なんと名探偵だった!数々の難問を料理するそのお手並みを、とくとご賞味あれ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

367
失礼ながら、著者の芦原すなお氏は、これまで名前も知らなかったが、直木賞作家だった。そういえば、受賞作の『青春デンデケデケデケ』はタイトルだけは耳にしたことがある。さて、本編だが、語り手は作家自身と思しき男性。そして主人公は彼の妻。構想は典型的な安楽椅子探偵物で7つの作品からなる連作短編集。語りは飄々としたスタイルで独特の味わいはある。ただし、探偵小説として読むには事件の設定にも推理にも難があると言わねばならないだろう。緻密さに欠ける上に素人っぽさが目立つのだ。畢竟この連作群は語りを楽しむものなのだろう。 2017/06/05

紫 綺

109
在宅名探偵の奥さんと脱力系の夫が活躍するサスペンスミステリー。女性視点からの推理が面白い。庭のオリーブの木に飛んでくるミミズクが一篇一篇を締めるアクセントになっていて、和む。2013/08/03

hnzwd

78
芦原さん二作目。オカメインコ〜の心温まる感じから一変。きっちりしたミステリになってました。美味しい料理を作ってくれる古風な奥さんが、話を聞くだけで謎を解く、っていう安楽椅子探偵物。探偵助手役の旦那さんは、作家さんなんですが、、もうなんかグータラな感じで。。奥さん、甘やかしちゃ駄目だよ!と、後半はヤキモキしてました。続編あるようなので、読んでみます。2015/11/21

舟江

77
7編の短編ミステリー集。どれも良かった。特に戦前生まれのような奥さんが素晴らしい。またこのような奥ゆかしい女性はすでに化石となってしまった。他の作品も読んでみたい。2017/01/26

青葉麒麟

74
なんともお腹が空く内容。スルメの天麩羅を食べてみたくなった。中々抜けてる主人公も良いし、主人公の調査で事件の真相を見抜く奥さんが素晴らしく出来た人。家の庭にミミズクが来る生活って良いなぁ。2013/05/06

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