創元推理文庫<br> 太鼓叩きはなぜ笑う

電子版価格
¥763
  • 電書あり

創元推理文庫
太鼓叩きはなぜ笑う

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 405p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488403089
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

数寄屋橋近くの三番館ビル六階にバー「三番館」がある。落ち着いた雰囲気の、いい店だ。少し早い時間に行くと、達磨大師然としたバーテンがひとりグラスを磨いている。常連の私立探偵は、依頼された仕事を持て余すたび、雑学の大家であるこのバーテンに知恵を借りに来る。どんな事件も、たちどころに解き明かしてくれるのだから!本格ミステリの巨匠が生んだ安楽椅子探偵、ここに登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

304
★★★★☆ 〈三番館〉シリーズ一作目。 そこそこ長めの中短編が5作品収録されている。謎を解決するのは探偵の「わたし」ではなく、達磨太師のような風貌をしたバーのマスター。職業といい博識ぶりといい、アシモフの黒後家シリーズに出てくるヘンリーを想起させる…と思ったら全くの偶然で同時期に書かれたのか!すご! ミステリとして不親切な作品もあるが、ユーモア成分が強めでどれも楽しめる。特に好きなのはメイントリックより青いペンキの謎解きが鮮やかな『春の驟雨』かな。2023/09/23

セウテス

65
三番館シリーズ第1弾。とても好きな雰囲気のBar、そして作品だ。私立探偵の「わたし」が受けた依頼を行き付けのこのBarで話をすると、バーテンダーの彼が的確な推理やアドバイスをくれて、事件の謎が解かれていく5つの短編集です。本作のコンセプトは「ぬれぎぬ」で、依頼主の濡れ衣を取り除き真犯人を明らかにしていきます。この「濡れ衣をはらす」というパターンは、たいへん面白い。謎やトリックが1話に1つではなくバリエーションも豊かで、短編とは思えない内容にも感激。サスペンスもどんでん返しも在って、読む手が止まらなかった。2015/11/08

Syo

30
面白い。 さすが有栖川有栖の師匠。 バーテンダーが 探偵の影の名探偵ってのも いいですねぇ。 既読だとは思うけど。2020/10/20

ちくわ

30
三番館シリーズは初読み。とても読みやすくて面白かったです。探偵である「わたし」が依頼を受けて調査を初め、行き詰まるとバーのバーテンダーさんに助言を貰って解決。基本的にこのような流れなのだが、事件のトリックどれも短編にするにはもったいないくらいのレベルで驚き。今作はほとんどアリバイトリックでしたがあとが、きを読む限り様々なパターンがありそうなので次作以降が楽しみ。ユーモアのあるキャラクターも魅力的で全然飽きが来なくとても楽しめる作品でした2016/09/25

はな

27
鮎川さん初読み。私立探偵の"わたし"が知り合いの弁護士から仕事を紹介してもらい、捜査に行き詰まると会員制のバー"三番館"へ。そしてマスターからアドバイスやヒントをもらい解決していくという連作短編集。すべてアリバイを崩すものだが、ちょっとパターン外してきたりと飽きずに楽しめた。お気に入りは「春の驟雨」と「竜王の不吉な旅」。ガッツリ昭和の時代も堪能しました~よろめきドラマ……初耳でした(°∀°)2017/04/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/559169
  • ご注意事項