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創元推理文庫
正義の裁き〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 371p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488282127
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

クリスは謎めいた少年だった。魅力的な容姿、穏やかで抑制されたふるまい。犯罪歴はなく、18歳にして自分で生計をたてている。だが、身辺を調べるうちに、意外な事実が明るみに出た。クリスはマフィアの首領の息子だというのだ。弁護士に護られ、嘘発見器をパスしてのける少年。だが、デッカーの発見がその自制心を突き崩した。若さゆえの情熱と、哀しくも歪んだ愛を描く問題作。

著者等紹介

吉澤康子[ヨシザワヤスコ]
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほちょこ

15
最後までソワソワ(ドキドキではない)した。カエルの子はカエル、の結末と言ってしまうとそれまでだが、なかなかもつれ合う糸がほぐれない謎解きだった。だんだん、デッカーの正義の味方っぷりが鼻についてきたのは気のせい?2016/04/13

Koning

6
で、後半なのだけれど、一応ね。前半の終わりで片が付いたように見えつつさるきっかけで再度時間外調査ですよ。別の署でなんか外されちゃった人とかその事件を担当した黒人婦人警官とか例によって差別問題とか絡めつつだだだーっとエンディングへ。しかし、なんというかやりきれないけれど、デッカー家は平常運転ですって感じ?2012/11/18

じょじょ

4
うわぁ。後味悪っ。無事でいられる事を祈るのみ。生まれつきサイコパスなのか?育ちがそうさせるのか?毎回謎。生まれつき説がDNAの研究で証明されたけれど ならない人はならないし 生まれは普通でもなる人はなるし。警官やFBIなどに勤めてる人が病むのはわかる気がする。2024/02/25

織田秋葉

2
クリスは上巻ラストでデッカーが発見したテリーのスケッチ画を証拠から抹消することを条件に罪を認め服役する。 デッカーはクリスの犯行を確信するも、テリーからの訴えを聞き入れて、上司には内緒で唯一の懸案である、被害者に残されていた体液と陰毛の調査を始める。捜査の結果、連絡の取れなかったホテルのフロント係は殺害されており、別の街で今回の事件と良く似た未解決のレイプ事件が起きていることが明らかになる。 図らずもクリスの無実を証明することになるデッカー。そして、事件の裏には、ある警官が関与していた。2014/12/14

hina

1
『血のない殺人』からの再読。この二人がどういう大人になったのか、この関係がどう変容していったのか知ってから読むと...2017/02/24

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