創元推理文庫<br> 堕ちた預言者

創元推理文庫
堕ちた預言者

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 665p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784488282080
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

彼女は脱ぎ捨てられた服のように横たわっていた。ライラ・ブレヒト―往年のハリウッド女優を母親にもち、みずからは高級フィットネス・クラブを経営する美貌の主。現場に到着したデッカーは、レイプ及び盗難の被害者となったライラの纏う尋常ならぬ空気に当惑しながら捜査を開始するが…。スリルに富む展開と、異常な家族を中心に織りなされる謎とで、読者を魅了する第五弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

21
レイプ事件発生。殺人がおきないまま物語は進む。女優の母とスポーツクラブ経営の娘と3人の医者の息子。5人とも恐ろしくゆがんだ性格でデッカー刑事の捜査はすんなりといかない。こじれた中で殺人がおきる。ケラーマン氏は本当にエキセントリックな女が出てくるなあ。2016/03/17

ほちょこ

17
寝る間も惜しんで捜査に乗り出すデッカーと仲間たちを嘲笑うかのような容疑者たち。どいつもこいつも胡散臭い。推理ものとして、だんだん面白みが出てきたシリーズだが、ぐだぐだに疲れたデッカーの癒しとなるのはやはり家族。読んでる側も癒される。2016/03/29

Yoko

15
前巻まででデッカーが出自に関わる問題にいろいろな意味で区切りをつけられた(でもマージにさえ話していなかったなんて驚いたけど)ことで、この5作目では警察小説的な要素が復活した印象。スピード感のある緊迫したシーンでハラハラしたり、いつもながらクセのあり過ぎる関係者にうんざりしたり。そして新たな家族を作ったデッカーゆえの悩みや心配、それを補って余りある幸せも描かれます。常に率直に気持ちをぶつけ合う2人をうらやましく思ったり胃が痛くなったり。そしてラビとの時間は毎度私にとっても学びの時間になっています。2016/03/27

Koning

9
ちょっとユダヤっぽさは消えて、ふつーにスキャンダラスな家族と対峙するハメに陥るって感じ。とはいえ、ラビ・シュルマンは山椒のような登場で(w。人間ドラマ的にはまぁ病んでしまうと色々迷惑掛け捲る人が出るよねとか、うーん。しかし、色々とネタバレになっちゃうからかけないじゃんか(w2012/11/12

ジンベエ親分

4
10数年ぶりの再読。リナは妊娠中なのだが、デッガーとリナが結婚して新たな「家族」を作ったことで、「家族の物語」という側面が強く出ている。特に今回の事件の焦点となるライラの家族の異常さが際立つ。ただ、家族という集団としてはいかにもアメリカらしいサイコな家族だけど、その1人1人はなかなか極端にしても「こんなやつ、いるぞ」と思わせるリアリティを持っているところが上手い、と思う。事件はすべてが解決するわけではなく、登場人物の皆がそれぞれの相応の報いを受けるわけでもないが、デッガー家が幸せならそれで良いじゃないか。2016/01/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16388
  • ご注意事項