創元推理文庫<br> 聖と俗と

創元推理文庫
聖と俗と

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  • サイズ 文庫判/ページ数 510p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488282028
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

静まり返った森の一画で、二体の黒焦げの人骨が発見された。司法歯科医による鑑定の結果、かたや中流階級、かたや下層階級出身の少女の骨らしいことが判明する。おそらくはかけはなれた人生を送っていたはずのふたりの少女。それが、どうして同じ場所で、こうした最期を迎えることになったのか?デッカー刑事の悪戦苦闘の日々が始まる。好評『水の戒律』に続く迫真の第二弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほちょこ

14
リナ&デッカーという割には、まだまだ前途多難な2人。その間にも事件が起こり、公私共々忙しすぎるデッカー。どう折り合いをつけていくのか、ますます楽しみなシリーズに。2016/03/21

Yoko

14
デッカーの深い苦悩にこちらまで苦しくなるシリーズ2作目。宗教、信仰、アイデンティティー、親子や家族の絆など普遍のテーマは揺らがない。この人以外いないと深く愛し合っている2人でさえ、信仰(すなわち生活そのもの)の壁に阻まれ望む結論を出せないのだから、今この世界で起こっている不幸な出来事はきれいごとでは解決できないのだろうとも考えた。「神の存在は絶対で、それを信じていても理不尽なことは身に降りかかり、それについてなぜかと問う権利を私たちは持たない」という作中にあったラビの言葉、それは心にストンと落ちました。2016/02/26

Ayah Book

8
アメリカの刑事ドラマを観ているようで、とても面白く読んだ。女性作家さんにしては事件が猟奇でよい。人間関係の書き込みもいいんだけど、どうしても主人公がわがままな思わせぶり男に見えて、好きになれず困った。そこも含めて面白いっちゃ面白いのかも。2018/02/14

Koning

7
リナとピーターの第2冊目。なんというか、ピーターの自己のアイデンティティとの折り合いの付け方というか。しかし、事件はまぁ猟奇的でござんすこと。そこでまたピーターが自分の娘をあれするところとかさ、そういうところとかもうたまらんですな。シュムエルがなんとも言えない子供になってて(汗。困りますな。つか、リナとの関係をこう(これはネタバレになるか)。とりあえずCSIとか見てたらあれの人間関係パートが思い出されるやも。2012/11/04

ジンベエ親分

6
リナ&デッガーシリーズの再読祭りだな・・・。10数年ぶりに読み返すと筋はほとんど忘れているので新鮮。第1作の「水の戒律」で出会って恋に落ちた2人のその後。並行して語られる「事件」は、さすがアメリカと言いたくなるほど胸クソ悪い陰惨な話で、デッガーも壊れてしまいそう。シリーズ通してのテーマとなっている信仰の問題については無神論者の自分には理解できないことも多いが、それを差し引いてもリナは魅力的。この「男から見た理想の女性像」を描いたのが女性作家というのが意外。陰惨な事件だが、ラストシーンでは号泣した。2016/01/20

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