創元推理文庫<br> ヴァイオリン職人の探求と推理

個数:
電子版価格
¥1,119
  • 電書あり

創元推理文庫
ヴァイオリン職人の探求と推理

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月20日 11時38分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 414p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488178055
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

殺人の動機は伝説のストラディヴァリウス? 高級ヴァイオリン売買の知られざる内情、贋作、緊迫のオークション。ヴァイオリン職人がさまざまな謎に取り組む傑作ミステリ!

内容説明

ジャンニはイタリアのヴァイオリン職人。ある夜、同業者で親友のトマソが殺害されてしまう。前の週にイギリスへ、“メシアの姉妹”という一千万ドル以上の価値があるとされる、幻のストラディヴァリを探しにいっていたらしい。ジャンニは友人の刑事に協力して事件を探り始めるが、新たな殺人が…。名職人が、豊かな人脈と知識、鋭い洞察力を武器に、楽器にまつわる謎に挑む!

著者等紹介

アダム,ポール[アダム,ポール] [Adam,Paul]
1958年イギリス生まれ。1993年、ジャーナリストを主人公にしたミステリAn Exceptional Corpseでデビュー。テレビや映画の脚本も手がける。現在はイギリスのシェフィールドに住む

青木悦子[アオキエツコ]
東京都生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

441
2つの殺人事件を追うミステリーだが、実質的にはストラディヴァリをはじめとしたイタリアの古典的ヴァイオリンの名器をめぐる蘊蓄の物語。探偵役はクレモナのヴァイオリン職人ジャンニ。彼の犯人探索を通じて、ヴァイオリンの世界の魑魅魍魎を見事に描き出す。展開はひじょうにスリリングで物語としての妙味に富む。しかも、読者はヴァイオリンの世界の深さと狭さとを如実に知ることになる。幻の歴史的名器が音を出すシーンなどは、まさに鳥肌が立つほど。ヴァイオリン音楽を愛するすべての人に推薦!ちょっと他には類を見ないのでは。2017/09/14

ちょろんこ*勉強のため休止中

175
楽器についての薀蓄も多いが、どちらかというと過去と現在の絡み合う歴史ミステリ。ヴァイオリンの名職人ジャンニが職人仲間の友人を殺害した犯人を探す推理部分と、”メシアの姉妹”という名器を探す探求部分のバランスがよい。一気読みした。ジャンニは名職人だけあって観察力、集中力、洞察力が鋭い。フットワークも軽く、いわゆる名探偵としての資質を備えている。ヴァイオリン業界の流通、贋作についての秘話、オークションの緊迫感などもとても興味深く読めた。イギリスやイタリアの観光ガイド的記述や食事シーンが多いのも魅力。良作と思う。2014/06/19

こーた

143
よくできた虚構は、現実と区別がつかない。どころか、その嘘はときに本物以上に美しく輝く。殺人ミステリと、幻の名器のゆくえ。北イタリアの豊かな田園風景を舞台に、謎解きと宝探しに充ちた冒険を、音楽と工芸品が彩る。物語の弦ははげしく揺れ、ストラディヴァリの振幅と共鳴して美しい旋律を奏でる。完璧なヴァイオリンが観て愛でるためだけに作られたのではないように、美しい文章も巧緻に編まれた物語のなかでこそ、その真価を発揮する。読むものを煙に巻き、嘘のおわりとともに自身も煙となって消え去る。よくできた工芸品のような小説!2018/01/03

Panzer Leader

120
殺された親友の足跡を追っていくうちに幻のヴァイオリンの名器の探索の旅に巻き込まれる初老のジョヴァンニ。黄昏れた感じのこの主人公がいい味を醸し出している。ヴァイオリンを巡る歴史・蘊蓄話も興味深く読めて、まるで「ダン・ブラウン・ミーツ・ヴァイオリン」のようなお話。ミステリー部分は付け足し程度なれども面白く読めた。「最も屈強なイタリア人をも震撼させるもの、それはイギリス料理...」ってどれだけ不味いんだイギリス料理!2018/04/17

ユメ

111
冒頭、四重奏の選曲でトマソがブラームスを「猫の銛打ち」と貶し出したところで、早速「この本は面白い」と確信した(彼の意見には甚だ同意しかねるが)。探偵役の主人公が情熱的に語る音楽の薀蓄に耳を傾けると、心地良く好奇心を刺激される。彼が追うのはトマソを殺した犯人だが、推理の矛先はやがて死に絡んでいる幻のストラディヴァリへと向かう。魑魅魍魎が跋扈するヴァイオリン業界を掻き分けるスリル、増える謎、主人公自身の秘密が露見してしまうのではないかという危機感。そして何より、音楽史から自由に翼を広げて飛び立つ物語。→2015/04/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8048341
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。