内容説明
ホームズのヴァイオリンの腕はどの程度?弾いていたのは本当にヴァイオリン?プロのピアニストは神津恭介のように恋の終わりにピアノなど弾かない!スピレインは中身がトロリとした半熟のオムレツだ。ミステリー大好きのピアニストが、鍵盤をワープロのキーボードに替えて奏でる魅力溢れるエッセー。
目次
探偵小説を買う女
ときには、妊婦のように―ポール・マイヤーズ『死の変奏曲』
寝る前に、必ずしめよう、姉の首―赤川次郎『昼と夜の殺意』
SMの法則―モーリス・ルブラン『三十棺桶島』
名探偵ピアノの腕前―高木彬光『魔弾の射手』ほか
ショスタコーヴィッチは、お嫌い?―由良三郎『殺人協奏曲ホ短調』ほか
ネロ・ウルフの食欲―レックス・スタウト『毒蛇』
サイレント・ピアノ―上前淳一郎『狂気―ピアノ殺人事件』
ハンプティ・ダンプティは塀の上―S・S・ヴァン・ダイン『僧正殺人事件』
六の和音―セバスチアン・ジャプリゾ『寝台車の殺人者』〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネムル
2
「シャーロック・ホームズのヴァイオリンには弓がなかった? そんなバカな」はなかなかに衝(笑)撃的2010/10/23
ユッキーさん
1
20年以上前の連載ということで若干古さは感じるものの大変おもしろかった。自分も少しピアノを習っていることもあり、ピアノ曲と関連づけられた話はより楽しめた。これに紹介されていたものは多分1冊も読んでなかったと思うのでいくつか拾って読んでみたい。そして久しぶりにドビュッシーを弾こう。2018/11/01
とみー
1
もう少し推理小説を深掘りしてほしかったなあという気もしますが,音楽と推理小説の融合という意味では,おもしろかったです。2009/12/16
あさこ
1
ピアニストならではのミステリーの読み方が面白い。(時々脱線してるけど)久々にミステリーが読みたくなった。2009/02/18
セルジオ肥前
0
期待したほど面白くなかった。2009/07/14