• ポイントキャンペーン

フライ・バイ・ワイヤ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488027100
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

宮野くんにとって、わたしって――“一ノ瀬梨香”なのかな。それとも、“IMMID―28”?僕の通う高校の選抜クラスに、転入生がやってきた。ある日の放課後、“彼女”の背中は血液で真っ赤に染まっていて……。

内容説明

僕、宮野隆也が通うさいたま工科大学附属高校の選抜クラスに、転入生としてやってきたのは二足歩行のロボットだった。これは病気のため学校に来られない一ノ瀬梨香という少女を、遠隔操作で動くロボットを通じて登校させる実験だという。僕たちは戸惑いつつも“彼女”の存在を受け入れ、実験は順調なすべりだしを見せたが、小さな疑念がクラスに不協和音をもたらし、悲劇は起こった。近未来を舞台にした、学園ミステリ。

著者等紹介

石持浅海[イシモチアサミ]
1966年愛媛県生まれ。九州大学卒。2002年、『アイルランドの薔薇』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

144
近未来学園モノ。動機がチョットいまいちな感もするが最後は学園モノらしい終わり方で面白かった。2015/11/24

みっちゃん

112
工科大学の付属高校、病気で学校に来られない少女が、ロボットで遠隔操作してクラスに編入する、という実験。電子生徒手帳、教科書タブレットなどの近未来を思わせる小物の演出も興味深い。そして、校内で殺人事件が!血で染まったロボットの背中。一体何が!?謎めいていて明らかにならない少女の実像と、先が気になる展開でさくさくと読ませる。終盤、少女自身との邂逅の場面には愕然。が、読み終わってみると、予定調和の結末と、ここに来て、あの殺人事件は必要だったの?と、ちょっと拍子抜けの読後感ではある。2015/07/24

相田うえお

94
★★★★★21107【フライ・バイ・ワイヤ(石持 浅海さん)】健康を害して学校に行けない17歳女性の一ノ瀬とクラスメートで学級委員長の宮野隆也をメインとしたSFミステリ系の学園もの。彼女は遠隔操作ロボットを使って実験的に登校することになりましたが学内で殺人事件が二度も発生してしまいます。どちらの犯行現場にも一ノ瀬が近くに...何故?みたいな流れで、内容的に年齢層若め設定。犯行動機が強引過ぎてつっこみたくなりましたが、ラブストーリーみたいになっちゃってるラストはジーンときて良かった〜!この先が読みたい〜!2021/10/27

財布にジャック

90
この設定で殺人事件は興味津々でしたが、想定の範囲内の着地でした。でも石持さんの書くミステリーは個性的で発想が斬新で意外性があって、いろいろな意味で楽しませて貰えるので大好きです。それにしても、この動機はどうなんでしょうか?こんな動機でこんな犯人なのかと、ちょっと腑に落ちない気もしました。でも、近未来になら、こんなロボットが実際に登場して、こんな動機で殺人がおきたりするのかもと考えさせられました。2013/03/26

おかむー

74
頭でっかちな高校生がアンバランスではあるけれど、物語は綺麗にまとまっていて俺は好きですよ。『たいへんよくできました』。転校生は病気で登校できない少女が遠隔操作するロボット。実験として彼女を受け入れることになった工業大付属校の選抜クラスにやがて起こる事件と実験に秘められた謎とは。選抜クラスの生徒という設定で冷静に議論を交わす頭の良さを見せつつ、死体を目の当たりにしたときの混乱や事件後の心理などが等身大で好感がもてる。ハッピーエンドではあるけれど、主人公以外の登場人物は置いてきぼりな気がしなくもない(笑)2015/07/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5544297
  • ご注意事項