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体育館の殺人

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488023102
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

放送部部長が何者かに殺害された旧体育館の壇上は、密室状態だった。嫌疑をかけられた先輩のために、柚乃は学内一の天才に縋った。学内で暮らすという変人に。第22回鮎川哲也賞受賞作。

内容説明

放課後の旧体育館で、放送部部長が何者かに刺殺された。外は激しい雨が降り、現場の舞台袖は密室状態だった!?現場近くにいた唯一の人物、女子卓球部の部長のみに犯行は可能だと、警察は言うのだが…。死体発見現場にいあわせた卓球部員・柚乃は、嫌疑をかけられた部長のため、学内随一の天才・裏染天馬に真相の解明を頼んだ。なぜか校内で暮らしているという、アニメオタクの駄目人間に―。エラリー・クイーンを彷彿とさせる論理展開+抜群のリーダビリティで贈る、新たな本格ミステリの登場。若き俊英が描く、長編学園ミステリ。

著者等紹介

青崎有吾[アオサキユウゴ]
1991年、神奈川県横浜市生まれ。現在、大学生。『体育館の殺人』で、第22回鮎川哲也賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

347
再読。高校を舞台にしてクイーン的論理で繰り広げられる本格ミステリ。学園ものにありがちな色は抑えられていて、ひたすら論理をもって真相を追い詰めていくのが好ましく思った。遺留品である傘をめぐる議論など、あらゆる可能性をしみつぶしに考えていくくだりなどは、ロジックに魅了される思い。第2作も購入済みなので、楽しませてくれることを期待。2014/05/11

takaC

245
中村青司設計の体育館というわけではなかったけど、なかなか楽しく読めました。シリーズ化してるみたいなので水族館も読むよ。2013/09/20

ダイ@2019.11.2~一時休止

198
裏染その1。鮎川哲也賞らしい本格物で今後に期待が持てるデビュー作。2013/12/19

雪風のねこ@(=´ω`=)

154
うーん、面白い。確かに部外者を被疑者群から除外するのは強引だけど、雨という気象と学校の体育館という限定空間を舞台に、傘というキーアイテムで推理を展開する様は大変面白い。最後に黒幕が出てくる展開も好きだなぁ(とすると前口上の台詞は…、という事になるな)既に第3作目を読んでいたせいもあろうが人物の説明も煩わしくなく、テンポ良く読めた。ただこのせいで一つ誤算であったのが。学校という限定的な世界であるが故に「問題のあった生徒はその後登場しない為、被疑者が大きく絞り込めてしまった事」(以上点々付きで)(続く)2017/07/09

🐾Yoko Omoto🐾

148
作風、キャラ設定、良質なリーダビリティと、満足度高めの著者デビュー作。ある1つの物証に拘り論理を展開する、王道のクイーンスタイルが嬉しい。若干登場人物の書き込みが薄い面もあるが、指摘されているロジックの甘さは特に気にならず充分楽しめた。エピローグのゾクッとさせる展開は、その演出と伏線の張り方含め、お約束ながらもかなり好み。アニメネタはほぼわからずだが、そこまで煩いものでもない。ただアニオタキャラの設定にするなら、それが必要不可欠な内容でなければ、単なる作者の趣味でしかないという気はするが…。次作も期待大。2013/07/30

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