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海外文学セレクション
白昼の闇

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488016456
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

あなたの隣にあるかもしれない、現代ホラーの傑作。都会の片隅で起こる十編の怖い話。

著者等紹介

ファウラー,クリストファー[ファウラー,クリストファー][Fowler,Christopher]
1953年グリニッジ生まれ。ロンドン在住。都会を舞台にしたダークなフィクションの書き手としてイギリスでカルトな人気を誇る。ロンドンのソーホーをベースにした映画製作会社の経営者でもあり、映画製作にも関わっている

高橋恭美子[タカハシクミコ]
英米文学翻訳家

豊田成子[トヨダシゲコ]
英米文学翻訳家

山田久美子[ヤマダクミコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りつこ

16
都会を舞台にしたホラーなのかな。膝のあたりからじわじわくる怖さ。出張中にニューヨークで一泊するはめに陥ったノリスというイギリス人が、ホテルを探しているうちにどんどん迷宮にはまりこんでいく物語と、それに重なるような物語が次々展開していく。汚い町、いかがわしい店、無関心な人、盗もうとする人。描かれる風景や事件は私たちが普段目にするものとあまり変わらないだけに、おぞましい結末には鳥肌がたつ。後味は決してよくないが面白かった。他の作品も読んでみたい。2013/10/30

くさてる

6
短編集。80年代ぽいホラーが中心で、全体的に時代を感じてしまった。そのせいか、自分の生きてきた時代をまどろんで過ごしている90歳近い老女と彼女を狙った詐欺師のお話「彼女の至福のひととき」という作品が、その時代を感じさせる演出とストーリーの雰囲気がぴったりあった印象で、とても良かったように思えた。2014/06/18

ネコベス

5
十の短編とそれらをつなぐショートストーリーが交互に語られる。何気ない生活に紛れ込む恐怖が平穏な日常を崩壊させる様を描いたホラー短編集。乗り込んだタクシーの運転手が、不満や愚痴を吐露しながらだんだん車内に不穏な空気が満ちてくる「もうまもなく」と、一人暮らしの老婆をだまそうとする二人組の詐欺師に訪れる意表を突いた結末「彼女の至福のひととき」が秀逸。他にも「スカイマスター」、「友が消えた夜」、「なにかがおかしい」が良かった。2017/07/01

すけきよ

3
都市伝説集を読んでいるような感じ。読後感も嫌な気分になるものばかりで(都市伝説らしく)、そういう意味では嫌いじゃないんだけど、全体的に小粒で、どかんと来るものがなかったなぁ。お気に入りは「左の道」「虎の牙」「友が消えた夜」「彼女の至福のひととき」2006/06/22

mejiro

2
「もうまもなく」「友が消えた夜」「浄化」「むなしさが募るとき」「シティリンク」がおもしろかった。趣向を凝らした構成。間奏曲のような「シティリンク」が、巧みな導入部となって十ある短編をつなぎ合わせている。この幕間の主人公が設計コンサルタントで、偶然都市に迷い込んだ旅行者なのも、奇怪な物語の案内役としてぴったりで上手いと思った。スマートな文章で読みやすい。2014/06/14

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