創元クライム・クラブ<br> サニーサイドエッグ

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創元クライム・クラブ
サニーサイドエッグ

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  • サイズ B6判/ページ数 378p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488012267
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

フィリップ・マーロウに憧れる私は、むろん私立探偵である。が、やむなく、失踪したペットの捜索を請け負うこともある。ある日、和服を着た若く美しい女性が事務所を訪れてきた。ペット捜しならもう―「うちの猫を捜してほしいんです」はい喜んで。一カ月ぶりの仕事ではないか。しかもそうこうするうち、なんと「ブロンドで青い目の若い」秘書まで雇えることに。え、な、なんだこいつは!?おまけに猫捜しも、ただの猫捜しではなくなっていくのだった…。『ハードボイルド・エッグ』続編。最上俊平ふたたび。

著者等紹介

荻原浩[オギワラヒロシ]
1956年生まれ。広告制作会社勤務を経てフリーのコピーライターとして活躍。97年には『オロロ畑でつかまえて』が第10回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。その後、ユーモア・ハードボイルドの傑作『ハードボイルド・エッグ』や、渡辺謙主演で映画化された第18回山本周五郎賞受賞作『明日の記憶』などで注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美登利

103
これまた面白かったです。今や行方不明になったペットたちを探すのが専門になりつつある、最上探偵事務所。今度の相棒は巨乳の若い女の子。新しい秘書とあれやこれやと妄想する最上さんでもロリコンとは言われたくないらしい。秘密を多く抱えた相棒の正体が分かるにつれてストーリーに物悲しさが出てきます。美女の依頼人、ヤクザと警察官とのかなりのドタバタは読んでいてニヤニヤ。でも全体的にスピードが遅くちょっと長いかなという印象。ハードボイルドを気取る最上さんとバーのオーナーJとやり取りも面白い。続編あったら良いのにな〜。2017/08/05

yukision

58
『ハードボイルドエッグ』の続編。今回も人が良くて三枚目の探偵がペット探しに明け暮れる。ただし、依頼人も新しく雇うことになった助手の少女もいわくつき、更に堅気じゃない人達も絡んで大騒ぎ。どんなに白い目で見られても自分の理想を追い求める探偵・最上のメンタルの強さには脱帽。2021/06/25

再び読書

41
「ハードボイルド・エッグ」の続編で期待していたが、いまいちの読後感です。警官やヤクザに毒づくところは、マーロウばりの粋な悪ふざけが感じられるが、如何せんタフさを見せる相手が猫では、少し拍子抜けの感は否めない。動物の習性、特に猫への思いは見られるが、人間ドラマをもう少し盛り込んでほしい。前作が面白く感じただけに、期待をしすぎたのか、残念という出来に感じました。茜ももう少し掘り下げてほしい。2014/09/16

しょこ

40
ハードボイルドに傾倒するも、ハードボイルドになりきれない探偵、最上俊平。そもそも探偵というが、その依頼はペット捜査ばかり。笑。調査書、捜査範囲、失踪現場、報酬と並ぶ単語ばかりは立派で面白い。ペット捜査もなかなかの筋金入り。動物の行動、習性の把握、行動範囲の特定やその足取りの痕跡を追う姿は本格的だった。非常にユーモラスな作品だね☆私、こういうの大好物。バーのJや県警の須藤一課長補佐との軽口叩いてばかりの会話も楽しい。前作同様にやにや読書を堪能。これ、荻原さんも楽しんで書いたんだろうなぁなんて思いながら♪↓続2017/06/27

万葉語り

39
探偵最上俊平。フィリップ・マーローに憧れハードボイルドを気取っているが、業務内容はペット探しばかり。しかしただの猫探しのはずがいつの間にか、金髪青眼の秘書や、暴力団、謎の美女まで出てきて止まらなくなった。面白い、そして最上さんの優しさがとても好きだった。2作目のようなので、1作目も借りてこよう。2016-082016/01/05

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