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火打箱

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488010522
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「きさまは恋に落ち、自分の王国を手に入れる」皇帝軍の兵士だったとき、おれは死神を見た。死神の手を逃れ、森の中で出会ったのはサファイアーという名の少女。おれたちは恋に落ち、そして……。元兵士の若者オットーが深い森で出会う男装の美少女、狼の怪物、城に住む恐ろしい魔女。文豪アンデルセン最初期の作品に、カーネギー賞受賞作家サリー・ガードナーが新たな息吹を吹き込む。不思議と怪奇が詰まった美しくも不気味な物語。

内容説明

「きさまは恋に落ち、自分の王国を手に入れる」皇帝軍の兵士だったとき、おれは死神を見た。死神の手を逃れたおれは、深い森の中でひとりの少女に出会う。おれたちは恋に落ち、そして…。元兵士の若者が深い森で出会う男装の美少女、狼の怪物、城に住む魔女。文豪アンデルセン最初期の作品に、カーネギー賞受賞作家サリー・ガードナーが新たな息吹をもたらす。不思議と怪奇が詰まった美しくも不気味な物語。

著者等紹介

ガードナー,サリー[ガードナー,サリー] [Gardner,Sally]
英国バーミンガム生まれ。ロンドン中心部で育つ。難読症のため14歳まで読み書きができなかった。セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで美術を学び、15年にわたって劇場で舞台美術や舞台衣装のデザイナーとして活躍。その後児童書の創作を始め、多くの絵本や童話を発表している。『コリアンダーと妖精の国』で2005年度ネスレ子どもの本賞金賞を、『マザーランドの月』で2013年度カーネギー賞を受賞

ロバーツ,デイヴィッド[ロバーツ,デイヴィッド] [Roberts,David]
1970年英国リバプール生まれ。幼いころから絵を描くことが好きで、マンチェスター・メトロポリタン大学のファッション・デザイン科を卒業後、ファッションイラストレーターとして働くが、子どもの本のイラストレーターへの憧れを断ちがたく、1998年にRoy Apps作のFrankie Stein’s Robotで挿絵画家としてデビュー。Paul Fleischman作のThe Dunderheadsに続き『火打箱』でもケイト・グリーナウェイ賞ショートリストにノミネートされている

山田順子[ヤマダジュンコ]
1948年福岡県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫 綺

126
若者が森で出会ったのは、死神、男装の美少女、狼の怪物、魔女…。アンデルセン作品に新たな息吹をもたらす、不思議と怪奇が詰まった美しくも不気味な物語。横組みで読みにくいかなと思ったが、なかなかの面白さ。ユニークな挿絵が効果的!!2016/03/12

sin

73
全ては運命の導くままに…多く童話は「むかし、むかし…」と始まることからもわかる通り、物語自体はすでに結末が決まっている。そしてこの物語も…青年は無欲ゆえの賢明さで宝を手にし、愛を知ることによって愚かな行動をとり、しかしそのような彼の行動の良し悪しに関わらず運命によって全てを手にすることになる。ただこの作品が他の童話と違う所:一度戦乱の血に手を染めた彼は「めでたし、めでたし…」では終わらなかったということ…2016/01/21

Koichiro Minematsu

57
いやぁー、一気読み。アンデルセン初期の作品をサリー・ガードナーが新奇を織り込み、戦いへ駆り出される若者兵士と戦争の忌まわしい世界観を見事に描きだされている。またデイビッド・ロバーツの挿絵がイメージと相まって素晴らしい。アニメ化して欲しい。2022/10/02

NAO

56
アンデルセンの童話をもとにしたダークファンタジー。戦場で見た死神。獣の皮をまとった男の予言。男装の美少女。怖ろしい魔女の城。主人公二人は、名前そのものが物語の象徴であり、伏線でもある。そして、最後の最後になって、サファイアーという姫の名前が持つ皮肉が、ズンと胸にのしかかってくる。ダークな話に、不気味で緊迫感のあるディヴィッド・ロバーツの絵がよく合っている。モノクロの絵に、時々使われる赤が、何ともいえず効果的。原作を読みたくなった。 2016/03/07

キムチ27

47
筆者いわく、フェアリーテイルの御大、アンデルセンへのオマージュが執筆モチベーション…時の設定は17Cの30年戦争。悪夢しか結びつかぬイラク紛争、レイプで心を踏みにじられたルワンダ少年兵たちへのやりきれぬ感情をない交ぜにして、このダークファンタジーは生まれたようだ。ちょっぴりのワクワク気分はすっ飛び、何やら頬杖つく気分で読み込ませる。重い訳じゃないけどオットーフンビスのひりつく遠吠え、サファイアのやるせない吐息が昏い森のイメージのなかに浮き上がり、挿し絵のとがったムードと実にマッチしていた。なかなか☆2016/01/15

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