内容説明
結婚後、夫あるいは妻がアスペルガー症候群だとわかるケースは徐々に増えている。そんなカップルが直面する困難は、お互いのコミュニケーションがうまくはかれないために生ずるほか、人生での価値観の違いなどによる場合も少なくない。著者は、結婚後17年を経て夫のアスペルガー症候群を知り、長年の自身の孤独と欲求不満を説明するものを見つける。そして、持ち前の明るく前向きな姿勢から、これらの困難を乗り越え、求め続けてきた良好な関係を手に入れた。本書は、その体験から得られたさまざまなノウハウを多くの人が共有し、役立ててほしいと願う著者が綴った幸福への手引である。
目次
アスペルガー症候群を知る
ハンサムな人との出会い
結婚式
最初の大げんか―「ぼくは楽しもうと思って結婚した。問題を抱えるためじゃない」
オーストラリア―ホワイトボード
ハネムーン―頭が固すぎる!
性生活、仲睦まじさ、愛情
友だちをつくる
家族をもつ―共感と心の理論
赤ちゃんと新米ママには予測できないことばかり―変化に対応する
議論は決着つけるべきもの―話し合えない人との結婚
家族にはチームワークが必要
ガールフレンド
病気とつき合う―連想がストレスを生む
交通事故―めまい発作は命取り
身体はあるけど心はない―一緒にいてもひとりひとり
エネルギー理論―わたしのかんしゃく対処法
チャンピオンを育てる―酷評にどう立ち向かうか
いい日も一瞬にして暗転―口論の収め方
診断はどう役立つか―関係を改善するための情報と機会
ストレス要因―お互いを理解する
今の暮らし
著者等紹介
ベントリー,カトリン[ベントリー,カトリン][Bentley,Katrin]
スイスのトゥーンに生まれる。結婚後は、アスペルガー症候群の夫ギャビンと2人の子どもとともにオーストラリア在住。小学校教師の資格をもち、フィットネスインストラクターとして働くかたわら、支援団体Asperger Services Australiaのボランティアも行っている
室崎育美[ムロサキナルミ]
大分県生まれ。京都大学教育学部卒業。『一緒にいてもひとり―アスペルガーの結婚がうまくいくために』が初めての翻訳書である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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