出版社内容情報
今日までの研究データを駆使し,伝説・歴史にもその痕跡をたどりつつ,自閉症という謎に迫り,その全体像を初めて明らかにした。一般の人から専門家まで「必読書」と広く支持を得ている名著。
内容説明
認知心理学を中心とした立場から、自閉症の研究をながく進めてきた著者フリス博士は、自閉症の人は情報の断片をまとめ、一貫した意味ある全体に作り上げる能力に欠け、それが原因で、他人の心の働きやその存在すらわからなくなり、そのために、特徴的な症状が生じるのだといいます。この理論は、自閉症の全体像を初めて説明する画期的なものですが、本書はそれを専門家にも一般の人にも分かりやすく紹介したものです。
目次
自閉症とは
野生児の教え
魅惑の世界を超えて
背後の事実
生物学的基盤
自閉症児の知的能力
断片化した世界
人と話す難しさ
自閉症児の孤独
心を考える
言葉どおりの心