内容説明
数学の世界は代数学や解析学の成功によって発展を遂げてきたが、ごく最近になって経済学、統計学、電気工学や他の応用科学によって発生した問題を通じて、組合せ論、すなわち有限集合と有限構造の研究が、それ独自の研究課題や原理を持つことが明らかになった。本書の主な目的は、組合せ論において現在知られているさまざまな手法を学ぼうとする人々への手助けを用意することにある。
目次
第1章 偶奇性と双対性(Eulerグラフ;双対性;閉路とカットがつくる線形空間と平面性の判定)
第2章 連結度(木;耳構造;Mengerの定理;切断集合の計算;ネットワーク)
第3章 グラフの因子(k¨onigの定理;Tutteの定理;因子の構造;次数列の実現化)