内容説明
国際金融取引は、その資金の運用あるいは源泉が直接・間接にユーロ・マネーを中心とした「国境のない資金」であり、資金的側面と為替的側面が複雑なメカニックスとなって現われる。また多くの場合、貸借対照表能力を持たないコミットメントが内在し、リスク分析や管理がきわめて困難であるという性格を有している。本書は、スワップ、オプション、フューチャーと主要な国際金融取引の仕組みをわかりやすく解説し、さらにそれらの会計・税務面での処理と管理方法について具体的に著したものである。
目次
第1編 先物外国為替(先物外国為替の基礎知識;金利裁定取引)
第2編 スワップ取引(インタレスト・カバー;インタレスト・スワップ;通貨・金利スワップ)
第3編 金融先物とオフ・バランスシート(オプション取引;金利先物契約;オフ・バランスシートとコミットメント)
第4編 マルチ・カレンシー・システムとALM(マルチ・カレンシー・システムにおける簿記一巡;ALM)
第5編 国際税務(国際金融と外国税額控除;タックス・ヘイブン対策税制)