出版社内容情報
プラトンからデリダまで、約20冊の哲学書から最も重要な部分を集めたアンソロジー。本文をかみ砕いた「解読」と、それぞれの思想についての詳しい解説つき。
内容説明
プラトンからデリダまで、みずから読んで確かめる哲学者たちの言葉。哲学・思想書の本文と照らし合わせて読む分かりやすい「解読」と、それぞれの哲学者についての詳しい「解説」つき。
目次
古代~近代(イデア―ここから「哲学」が始まる/プラトニック・ラブ―恋愛の正しい道 プラトン;最高善―人生の最も大事な目的とは アリストテレス;万人の万人に対する戦争―戦争のない世界を作りたい ホッブズ;我思う、ゆえに我あり―この世界は私の夢かもしれない デカルト;社会契約―法律や国家の正当性はどこにあるか ルソー ほか)
現代(エスと超自我―もう一人の「私」 フロイト;シニフィエとシニフィアン・ラングとパロール―言葉とは何か ソシュール;現象学的観念論―認識の謎を解く フッサール;用具性―事物とは道具である ハイデガー;言語ゲーム―私たちはつねにゲームをしている ウィトゲンシュタイン ほか)
著者等紹介
竹田青嗣[タケダセイジ]
哲学者・文芸評論家。早稲田大学国際教養学部教授。1947年生まれ
西研[ニシケン]
哲学者。東京医科大学教授。1957年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すみの
27
高校の倫社授業を思い出したプラトンとアリストテレス。大学学長講義に出てきたフロイト。そう言えば言語学にも出てきたソシュール。うる覚えだが懐かしい。古代から現代まで哲学者・思想家たちのエッセンスの部分の翻訳原文とそれを解りやすく解読してくれているので解読部を読むだけでもいいかも。そして彼らの生きた時代背景にも触れたまとめ有り。著者によると「存在の謎」「認識の謎」「言葉の謎」の解明に挑戦してきた哲学者たちの歴史を踏まえ、彼らの思索を理解するのは難解だが重要であると。人間や世界の「ほんとう」をどう考えるかだ。2015/03/27
ブナ太郎
7
意義深い本。しかし、「高校生のための」と謳っておきながら、手加減は全くない。しかし、高校生ともなると知力において大人と大差ない気がするので、そこはご愛嬌だろう。私は高校時代「倫理」を専攻していたが、内容としては高校倫理+αと言った感じか。よくわからないところは、倫理の資料集も併読して理解を深めていった。原文に関しては、正直なに言ってるのかさっぱりわからんのが、大半である。しかし、下段の解読を読むことである程度頭には入ってくるので、特に問題はないと思う。さらには、その後の解説ページにはその哲学者がどういう生2015/03/21
おいりー
4
試しに図書館で借りてみた。思いの外分かりやすくまとめられていた。時代ごとに有名な欧米の哲学者とかれらの考えをまとめた本あっさりある。コペルニクス的転回によって物自体を考えるのをやめるまでの時代、神から離れて器用人や言語ゲームといった概念で考え方と人々の関係を調べる時代に大まかに分かれている印象をもった。形而上学から社会学へ色合いが濃くなっていく。西洋哲学はアメリカの土台となる自由の考え方を裏打ちするものであり、今の日本に必要なのは日本なりの政治の土台となる人々に共有される哲学ではないかと考えた。2023/05/09
たけ
3
こちらは哲学者の原著、それに対する訳(意訳)、そして解説と薄い本と思いきや中身が濃く、読むのに時間がかかりました。もちろん全部理解できていませんし、原文は読んでいません。(笑) この本も歴史に沿って20人の哲学者について乗っていて、内容・分量ともにあって、これ1人50分授業まるまる使うぐらいだろうなぁと、高校生が読むシーンを想像していました。ブログにまとめました。http://take-she12.hatenablog.com/entry/2017/05/10/1200002017/05/10
瑞江 蕾羅
2
夏休みをかけて哲学史の復習をしました その教材です2021/09/19