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体の中の美術館―EYE,BRAIN,and BODY

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480873590
  • NDC分類 704
  • Cコード C0070

出版社内容情報

人は、目と脳と、そして体で見る。芸術に対峙する「人体」を思考軸として先史洞窟から現代アートまで、作品に込められた生命の記憶を辿る。カラー口絵+図版50点。

内容説明

芸術は、どこで生まれるか?ヒトの体で。それがこの本のテーマだ。

目次

1 EYE(科学の目;芸術の目;目の誕生;ワンダフル・アートの世界;光と色の歴史;中世フランスの光)
2 BRAIN(イメージが生まれる;脳が芸術を生む瞬間;脳と遠近法;レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』;千利休「待庵」;重森三玲の庭;絵画と脳;ピカソによる破壊;脳における視覚情報;デュシャンによる破壊;芸術における「子ども」;絵画の死?)
3 and BODY(手;足;肺;背骨;内臓)

著者等紹介

布施英利[フセヒデト]
1960年生まれ。芸術学者。1984年、東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。1989年、同大学院博士課程(芸術学研究領域美術解剖学専攻)修了。学術博士。大学院生のとき『脳の中の美術館』(筑摩書房)でデビュー、以後の著作は30冊を超える。東京大学医学部助手(解剖学)を経て、東京藝術大学准教授(美術学部芸術学科美術解剖学研究室)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

63
「養老孟司入門」で出会った布施英利さん。彼の美術に関する本である。解剖学を学んだ布施さんらしく、人間の体と美術について語る。それはハワイのすばる望遠鏡から、アルタミラ洞窟の壁画、最後の晩餐、デュシャンの「泉」、ピカソ、フランク・ロイド・ライト、等々、世界各地に飛び、人類何十億年の進化の時間をたどりつつ、自分の肉体を見つめる。この本も刺激的だった。美術は人間の体から生まれ、美術を見つめることは人間の体を見つめることになる。「大便」すら生命進化の「大きな便り」と言ってしまう布施さん、もう少し追いかけてみよう。2021/04/11

うりぼう

40
溝口さんに貰う。貸してくれたのかな?とっても不思議な本。体の科学と美術がシンクロしながら、多様な芸術論があり、建築、絵画、茶道、彫刻、庭園と芸術の進化が語られ、そこに生命の進化や原点を見据える。すばる望遠鏡が地球の目であり、アルタミラの洞窟壁画は、星座の物語。利休の「待庵」は想像に遊び、ピカソは3次元を否定する。脳は、頭の中で事象を再生し、芸術はその現れ。映画「ツリー・オブ・ライフ」の心の深層シーンと繋がり、縦横無尽に飛翔する。脳、手、足、肺、背骨、内臓と進化を遡る。肺は、中途半端であり、心に通じる臓器。2011/08/16

9
美術の専門家による、人間の体と美術に関する本。タイトルからは体の中がメインかと思ったが、目や肺など体の器官を取り上げてその器官といくつかの美術と作品との関係性について筆者の経験をもとに描かれている。若干こじつけ感もあるが写真豊富でサクッと読める。 いつか私も重森三玲の庭巡りや待庵、落水荘などにも行ってみたくなった。2016/11/13

tom

9
とても面白い。題名から、内臓の美を書いているのかと勝手に思ったのだけど、大間違いだった(笑)。千利休がつくった2坪の茶室「待庵」にある遠近法にはびっくり。それから重森三玲 の庭。これは、なんだかとても面白そう。涼しくなり始めたし、鑑賞に行ってみようかと、少しばかり、心をくすぐられた。2011/09/12

Roy

7
★★★★☆ 体を解体し、目、脳、手、足、肺、背骨、内臓の視点から進化の過程を踏まえ、美術品を考察する。体があっての美術なのだ。2008/10/25

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