驚くべきショスタコーヴィチ

驚くべきショスタコーヴィチ

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  • サイズ A5判/ページ数 361p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784480872883
  • NDC分類 762.38
  • Cコード C0073

内容説明

悲惨と栄光のめまぐるしい変転に翻弄されたショスタコーヴィチ。芸術家の内面や私生活は決して聖域化されてはならないとの信念で、第一次資料を駆使し、天才のさまざまに屈折し分裂した内面を描ききった力作評伝。

目次

1 虐殺の谷バービイ・ヤール(誕生のプロローグ;ユダヤ人と音楽;『バービイ・ヤール』 ほか)
2 宿命の女たち(タチヤーナ・グリヴェンコ;ニーナ・ワルザール;エレーナ・コンスタンチノフスカヤ ほか)
3 サッカー狂い(音楽とサッカー;『黄金時代』;サッカー熱の目覚め ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えすてい

7
やはりショスタコーヴィチは「天才」である。音楽に関しては20世紀のクラシック音楽(特に絶対音楽)では他者の追随を許さない。そんなショスタコーヴィチだが、合唱付きの曲においても抜きんでているのは否定できない。女性関係に関しては音楽的な天才肌を同時に行使することはできないようだ。そしてショスタコーヴィチをショスタコーヴィチたらしめたサッカー熱。作曲や公務での集中力をサッカー観戦で解消する。どんなに忙しくても当局から冷遇されてもサッカーだけは外さない。当時のソ連のサッカー事情を垣間見ることもできた。2019/09/17

ニョンブーチョッパー

3
1998/01/02

BATTARIA

1
ナチによるキエフでのユダヤ人虐殺を描いた、交響曲第13番「バビ・ヤール」をめぐる秘話、ショスタコービッチの華麗なる女性遍歴、そして尋常ならざるサッカーフリークぶりという、三部構成となっている。 一度はスターリンに酷評されショスタコービッチが、交響曲第5番「革命」で名誉回復というのはあまりにも有名だが、これを読むと、粛清されなかったのは奇跡に等しい。 こうした体制との葛藤が名作を生んだなんて、簡単に云うのも憚られてしまう。2016/08/12

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