良い死

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  • サイズ A5判/ページ数 354,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784480867193
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0010

出版社内容情報

自然で、はた迷惑にならず、自分で決める死…。こうした尊厳死の思想が孕む問題点を明らかにし、「生きたいなら生きられる」社会への道筋を粘り強く探究する。

■目次
序章 要約・現況
1 要約と前置き
2 それがある場所:不死性
3 それがある場所:汎用性
4 それがある場所:反事実性・抗事実性

第1章 私の死
1 私のことである、しかし
2 困難
3 他を害さない私のことか

第2章 自然な死、の代わりの自然の受領としての生
1 人工/自然
2 生政治
3 好き嫌いのこと
4 会ってしまうこと
5 思いを超えてあるとよいという思い
6 多数性・可変性
7 肯定するものについて

第3章 犠牲と不足について
1 不安と楽観
2 避けられない場合
3 不足/の不在
4 移動/増加
5 どこから計るか
6 枯れ木に水、がよいについて
7 何が妨げているのか
8 それでよい/それでも
おわりに

あとがき・1

内容説明

たとえば病気のため、あるいは老衰のため、体が思うように動かせなくなり、自分を、生きる価値のない存在だと思ってしまう。そこから、尊厳死のような「自然な」死を選ぼうとする人も出てくる。しかし、「どのようであっても生きていけたらよい」と考えるなら、こうした死を法制化する遙か手前で考えるべきこと、なすべきことはたくさんある。ただ生きて存在することを妨げるこの社会を、「生きたいなら生きられる」社会へと変えていくには何が必要か、その方途を粘り強く探る。

目次

序章 要約・前置き(要約と前置き;それがある場所:不死性;それがある場所:汎用性;それがある場所:反事実性・抗事実性)
第1章 私の死(私のことである、しかし;困難;他を害さない私のことか)
第2章 自然な死、の代わりの自然の受領としての生(人工/自然;生―政治;好き嫌いのこと;会ってしまうこと;思いを超えてあるとよいという思い;多数性・可変性;肯定するものについて)
第3章 犠牲と不足について(不安と楽観;避けられない場合;不足/の不在;移動/増加;どこから計るか;枯れ木に水、がよいについて;何が妨げているのか;それでもよい/それでも)

著者等紹介

立岩真也[タテイワシンヤ]
1960年佐渡島生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。信州大学医療技術短期大学部助教授などを経て、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。社会学を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

JunTHR

8
安楽死や尊厳死について語るとき、あるはい安楽死や尊厳死について誰かが語っていることを考えるときに、絶対に先に読んでおくべき一冊だった。 自己決定である、自然な死のためである、何かのための犠牲として、、、そうした語られ方は、そう簡単に言えることでないし、ほとんど多くの場合はむしろそうでないと言えるのだということがよく分かる。2020/08/25

田舎暮らしの渡り鳥

5
尊厳死、安楽死を、割り切れないことを割り切れないように思弁する、その実直さを感じた。2019/12/28

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