教育再生の迷走

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480863904
  • NDC分類 373.1
  • Cコード C0037

出版社内容情報

教員採用試験での汚職、教員免許制、小学校から始まる英語教育、全国学力調査。この国の教育はどこへ向かうのか? 政治にふり回される教育問題の本質をえぐる。

内容説明

教員採用試験での汚職、教員免許更新制の導入、小学校から始まる英語教育、全国学力調査の意味…政治に翻弄される教育。この国の教育は、いったいどこへ向かうのか。

目次

第1章 教育再生会議とはいったい何だったのか(教育バッシングの思わざる効果;参院選に利用される教育再生会議;選挙の目玉になりそこねた教育再生会議第二次報告;政治と教育;参院選以後の教育政策―教育振興基本計画)
第2章 教育政策はどのように変わるのか(教育委員会制度のどこが問題なのか;免許更新制と教員受難のパラドクス;学習指導要領の改訂と教職員定数の改善計画)
第3章 教育問題の本質とは(未履修問題から何を学ぶか;学習指導要領の改訂と小学校の英語教育)
第4章 学力調査から見えてくるもの(教育政策の路線変更と全国学力テストの意味;全国学力調査から見えてくるもの・見えてこないもの;PISAの結果と全国学力調査から見えてくるもの)
終章 迷走する教育改革(どうしてプラスの循環が生じないのか;教育改革を突き動かす力;ズレを生み出す原因)

著者等紹介

苅谷剛彦[カリヤタケヒコ]
1955年東京生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。ノースウエスタン大学大学院博士課程修了、Ph.D.(社会学)取得。東京大学大学院教育学研究科教授。2008年より、オックスフォード大学教授を兼任。専攻は教育社会学、比較社会学。データの精緻な検証により、教育や日本社会について、鋭く的確な発言をしつづけている。著書に『階層化日本と教育危機』(第一回大佛次郎論壇賞奨励賞受賞、有信堂高文社)、『教育の世紀』(第二十七回サントリー学芸賞受賞、弘文堂)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KK

0
10年前の本なのに、今の教育界と何ら変わっていない。教育界はいつまで「迷走」をつづけるのか。2017/09/09

K_1

0
2006-07年における矢継ぎ早に出された一連の教育改革、それぞれの政策に教育社会学の知をかいくぐらせる。様々な問題を抱える日本社会の未来を担う、期待やその裏返しを持たれる日本の教育界。様々な事情を汲んだ政治的影響を多分に受けた様々な施策で日本の教育界にいかなる結果がもたらされるか。希望と混乱、失望と知恵。クールな苅谷氏の熱い想いが込められる。2012/04/04

numainu

0
評価C2009/05/10

鵜殿篤

0
【要約】第一次安倍内閣が行った「教育再生」は、まったくワケがわからないものに終わりました。迷走としか言いようがありません。2018/01/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/412503
  • ご注意事項