出版社内容情報
教員採用試験での汚職、教員免許制、小学校から始まる英語教育、全国学力調査。この国の教育はどこへ向かうのか? 政治にふり回される教育問題の本質をえぐる。
内容説明
教員採用試験での汚職、教員免許更新制の導入、小学校から始まる英語教育、全国学力調査の意味…政治に翻弄される教育。この国の教育は、いったいどこへ向かうのか。
目次
第1章 教育再生会議とはいったい何だったのか(教育バッシングの思わざる効果;参院選に利用される教育再生会議;選挙の目玉になりそこねた教育再生会議第二次報告;政治と教育;参院選以後の教育政策―教育振興基本計画)
第2章 教育政策はどのように変わるのか(教育委員会制度のどこが問題なのか;免許更新制と教員受難のパラドクス;学習指導要領の改訂と教職員定数の改善計画)
第3章 教育問題の本質とは(未履修問題から何を学ぶか;学習指導要領の改訂と小学校の英語教育)
第4章 学力調査から見えてくるもの(教育政策の路線変更と全国学力テストの意味;全国学力調査から見えてくるもの・見えてこないもの;PISAの結果と全国学力調査から見えてくるもの)
終章 迷走する教育改革(どうしてプラスの循環が生じないのか;教育改革を突き動かす力;ズレを生み出す原因)
著者等紹介
苅谷剛彦[カリヤタケヒコ]
1955年東京生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。ノースウエスタン大学大学院博士課程修了、Ph.D.(社会学)取得。東京大学大学院教育学研究科教授。2008年より、オックスフォード大学教授を兼任。専攻は教育社会学、比較社会学。データの精緻な検証により、教育や日本社会について、鋭く的確な発言をしつづけている。著書に『階層化日本と教育危機』(第一回大佛次郎論壇賞奨励賞受賞、有信堂高文社)、『教育の世紀』(第二十七回サントリー学芸賞受賞、弘文堂)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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