内容説明
「紙の建築」を発想したきっかけは、単に物を捨てるのは「もったいない」という気持ちからです。開発を始めた1986年頃は、今のように環境問題やエコロジーの問題は騒がれてはいませんでした。ですからエコロジーの問題など特別に意識しなくても、ハイテクな技術に頼らず、弱い材料を弱いなりに、身の回りの物を新しい視点にたって利用することで、環境に負荷のかからない美しくて強い物を作ることはできるのです。また、著者は単純に自分の今までやってきたことを、何か社会のために役立てたいという気持ちからボランティア活動を続けてきましたが、これからの21世紀、我々日本人はもっと世界に出て国際貢献という役割を担っていかなければならないでしょう。そんな事を考えながらこの本を書きました。
目次
1 阪神大震災
2 紙は進化した木だ
3 留学
4 出会い
5 国連で生かす紙の建築
6 建築家の社会貢献