日本人は何を捨ててきたのか―思想家・鶴見俊輔の肉声

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日本人は何を捨ててきたのか―思想家・鶴見俊輔の肉声

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480857972
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

黒船以前、日本には偉大な「個人」がいた。明治になり「組織」を重んじる様になった結果、何が起こったか? 日本人が失った大切なものを見つめる対談集。

内容説明

19世紀後半、私たちの先輩は、世界を航行するため「日本という樽の船」をつくった。それはよくできた「樽」だった。しかし、やがて日本人の「個人」を閉じ込める「檻」になりかわった。では、21世紀の海をゆく「船」は?3・11以後を私たちはどう生きるか―。

目次

第1章 日本人は何を捨ててきたのか(近代日本が見失ったもの(戦後日本の「近代化」について;戦中の自分を何が支えたか ほか)
戦後体験と転向研究(ドイツ語通訳として封鎖船に乗る;「この戦争は負ける」 ほか))
第2章 日本の退廃を止めるもの(変わらない日本人の心(「一番病」;劣等生を重んじる態度 ほか)
日本人の未来像(「庶民」とは何か;「知識人」への疑い ほか))

著者等紹介

鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年東京生まれ。哲学者。15歳で渡米、ハーバード大学で哲学を学ぶ。アナキスト容疑で逮捕されるが、留置場で論文を書き上げ1942年卒業。同年日米交換船で帰国。1946年「思想の科学」を丸山眞男、都留重人らと創刊。1965年、「ベトナムに平和を!市民連合」を小田実、高畠通敏らと発足、社会運動にも携わる

関川夏央[セキカワナツオ]
1949年新潟県生まれ。評論家。上智大学外国語学部中退。神戸女学院大学特別客員教授。1985年『海峡を越えたホームラン』で講談社ノンフィクション賞、1998年『「坊っちゃん」の時代』(谷口ジローとの共著)で手塚治虫文化賞、2001年『二葉亭四迷の明治四十一年』など明治以来の日本人の思想と行動原理を掘り下げた業績により司馬遼太郎賞、2003年『昭和が明るかった頃』で講談社エッセイ賞を受賞。『ソウルの練習問題』『「ただの人」の人生』『白樺たちの大正』『現代短歌そのこころみ』『汽車旅放浪記』『子規、最後の八年』など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヒデミン@もも

32
難しかった。お二人の共通の世界の知人や政治、文学の話が多かったから。読み終えてふぅっとため息が出た。一番病に掛かることない私には「日本人は何を捨ててきたのか」わからなかった。残念。日本の小卒でハーバード大学に16歳で入学。過去は問わない懐が深いアメリカ。そしてなんと❢ 鶴見俊輔さんは、「がきデカ」の評論も❢ 読書人として生涯我を忘れて読み通したのがツルゲーネフ「ルーディン」と70歳を過ぎて読んだ漫画「寄生獣」❢ そんな悪餓鬼だから面白い。2015/07/27

ぱせり

9
樽、一番病、いい人。そして、敗北力という言葉が印象に残る。入れ墨をお化粧のように落とせるつもりでいる知識人のこと。個人である沖縄県知事の後ろに座る沢山の亡くなった人々のこと。心に残る言葉はたくさんある。難しかった。難しいけれど「悪人」の言葉はぐらつかない。だから、この本には、わたしのような読者をも大きく受け入れてくれる余裕があるのかもしれない、と思った。 2013/04/19

壱萬弐仟縁

9
評者がまじめに本を読み、学問にのめり込んでいったのは、鶴見姉弟によるところが相当大きい。日本という樽(14ページ~)は、自営業という蛸壺という評者の考えを生んだ。「いい大学からいい会社へという幻想」(56ページ~)。これもそのとおりであって、エリート街道で横道に外れて、脱線したらこの日本社会ではいくら高学歴であってもホームレスに滑り落ちてしまって、セーフティネットはないので、高卒役場職員よりも厳しい人生を歩まされるのである。鶴見俊輔氏には一度だけ、葉書をお礼にいただいたことがある。これを励みに精進したい。2012/12/11

fonfon

7
第一章は1997年のNHKTVで放映された対談の文字化。これは私は見てダヴィングしてあるが、放映されなかった部分もあって面白く読めた。第二章「日本の退廃を止めるもの」は2002年に行われた対談。相手が関川さんなので、鶴見さんの人生を通して日本の文化史を概観する内容にもなっている。しかし、日本人が捨ててきた「敗北力」を今後どう取り戻すのか?関川さんもう一度対談なさって続編を披露してください。これだけでは物足りないです。2011/08/11

よし

6
「日本は、日露戦争後1905年 を境にして、だめになっていった。・・その後、個人でなく”樽の船で”世界へ漕いでいった。」分岐点は、戦後でなくここまでさかのぼらないといけない。その視点の鋭さにハットする。司馬遼太郎の「坂の上の雲」への上昇志向から、下降線を辿って行く。「日本の”退廃”を止めるものは?」・・難しすぎたが、少しは考えるヒントがもらえた。2017/03/16

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