貨幣論

貨幣論

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  • サイズ B6判/ページ数 224,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480856364
  • NDC分類 337.1
  • Cコード C0033

内容説明

マルクスにのっとり、マルクスをのりこえ、マルクスを読み破る。資本主義の根源的な危機を洞察する。

目次

第1章 価値形態論
第2章 交換過程論
第3章 貨幣系譜論
第4章 恐慌論
第5章 危機論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

12
有名な死刑囚の論理パズルがある。一週間以内に死刑が執行されることが決まった死刑囚が取引を提案する。「私がその日に死刑になることがわかったら、その当日に死刑は執行しないでください」今日がその日だと知って死にゆくのはかわいそうと考えた役人はそれを諾う。さて本日が日曜として来週の日曜に死刑は執行できない。なぜなら一週間の期限最後の日ゆえに前日までに執行がなければその日が執行日とわかるから。同様に最終日前日の土曜日にも執行できない。金曜までに執行されず翌日日曜も執行は無いのだから。その日が執行日であるとバレる。2020/01/20

中年サラリーマン

9
マルクスの資本論をなぞりながらその限界も合わせて解説してくれる本。マルクスは価値等価交換の観点から物々交換から貨幣誕生への道筋を解き明かすが、貨幣自体に意味を持たせようとしたため限界にぶち当たったと著者はいう。貨幣はそれ自体に意味を持たないほうがいいのだ。なんなら抽象的であればあるほど貨幣は自分自身のポテンシャルを発揮していくのだ、などと電子取引を横目ににらみながら進んでいく解説が面白いです。2013/06/30

Humbaba

8
貨幣はそれ自体ではそこに記された数字ほどの価値はない。他者と交換できることが保証されているからこそ、誰もが価値を認めるものとなる。しかし、仮に世界最後の日がくれば、もはや他者とは交換できなくなるのでだれも貨幣を流通させようとは思わない。翌日にごみになることがわかっていれば、崩壊の前日も同じように無価値となる。このような演繹的な説明は一見成立しそうだが、そもそも崩壊の日というものが起きないと考える人が多数になれば前提が崩れる。2014/01/04

Hiroki Nishizumi

1
文章は平易で、貨幣商品説や貨幣法制説などの言葉の定義は分かったが、貨幣そのものについてはよく分からなかった。自分には時期尚早なのかも。2018/03/01

c3po2006

1
★★★★2012/06/04

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