不平等論―格差は悪なのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 152p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480843111
  • NDC分類 331.85
  • Cコード C0010

出版社内容情報

世界中で深刻化する格差問題。しかし、不平等それ自体が本当に問題なのか? 平等主義が隠してしまった最も重要なものとは? 訳者による決定版・格差議論解説付

ハリー・G・フランクファート[フランクファート,ハリー・G]

山形 浩生[ヤマガタ ヒロオ]

内容説明

経済格差が拡大する今日、「平等」には絶対的な価値があると考えられがちだ。しかし格差は本当に悪なのか?道徳哲学の権威が、なんとこれに異を唱える!平等主義は往々にして、まちがった信念に基づいている。収穫逓減なんて嘘で、所得再分配で社会全体の満足度が増すことはない。それどころか、平等主義はむしろ危険である。それはいったいなぜなのか?そして本当に重要なのは何なのか?経済的不平等から一歩踏み込んで、平等論そのものへの深い疑義へ。本書は格差論の本質にせまっていく。ピケティ『21世紀の資本』の訳者が翻訳。各種の議論を徹底整理しつつ本書の主張を位置づける、格差議論の決定版訳者解説付き。

目次

第1章 道徳的理想としての経済的平等
第2章 平等性と敬意

著者等紹介

フランクファート,ハリー・G.[フランクファート,ハリーG.] [Frankfurt,Harry G.]
1929年生まれ。プリンストン大学名誉教授、道徳哲学

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学大学院修士課程修了。大手シンクタンクに開発コンサルタントとして勤務。同時に、経済、文化、コンピュータなど、幅広い分野で評論、執筆、翻訳活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

38
2015年初出。貧困が十分に納得できるほどひどいものだと示したからといって、同じことが不平等についても言えることを示すにはまったく役に立たない(47頁)。私が言いたいのは、一部の平等論者が高い所得や特別な機会を受け入れているのが偽善的だということではない。言いたいのは、多くの平等主義者は、自分たち自身が他の人々と同じくらい経済的に恵まれているかどうかについて、本当は気になどしていないということだ(48頁)。アマルティア・セン(1992)Inequality Reexamined で、2018/04/22

はるわか

29
[著者]平等はそれ自体に価値はなく、重要なのは人々がそれぞれの個別性に基づいて十分なものを得るということである。平等は他人との比較に基づく概念であり、己の内部にある個別性から目をそらしてしまう危険がある。平等を目指す理念や活動がよい結果を生んできたことを否定しないし、それを支援するが、でも究極的には、それにばかり教条的にこだわることは危険である。[訳者]内面的な充足に社会的に対応すべきか?内面の充足性を重視すると「我慢しろ」につながりかねない。足るを知れ-今の日本社会でも横行する人々を抑圧するレトリック。2016/10/13

ひめぴょん

7
抽象的に徹していてやや読みにくさのある本で、消化しきれずでした。経済的平等は道徳的重要性を持っていない。道徳的に重要なのは、万人が十分に保有すること。経済的平等主義は、人々が自分自身の状況やニーズに基づいて金銭的な必要性を計算することから、人々の意識を逸らしてしまう。他人の状況に対するこだわりが問題を起こす。平等主義の支持論は、論理でなく思い込みによる道徳的直観に基づいていることが多い。平等にばかりかまけると、他人やまわりのことばかり気にすることになる。もっと自分として何を本当に求めているのか心に聴くこと2022/04/09

さえきかずひこ

7
山形さんの訳者解説が本書に対してたいへん批判的な読解を行なっており、示唆に富んでいて興味深い。平等とは何なのか、考えを深めてみたい方には一読をお勧めします。2017/09/11

人生ゴルディアス

5
平等主義は、「自分が本当に必要としていること」ではなく「他人がいくら持っているか」によって幸か不幸かを決めようとする性向があるので正しくない、また、平等という状況そのものには道徳的な正しさはなく、何らかの平等を目指す過程で社会的厚生が増す可能性が高い、的な話。その論はともかく、古い時代の思想家なのでとにかく議論が雑(特に経済学とか貧困の話を引き合いに出すとき)。いやエッセイ的なものだから……というのではなく、別の本でこの人の思考実験を見かけた時ももにょついたので、そういう人なのだと思う。2020/06/04

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