一九七〇年転換期における『展望』を読む―思想が現実だった頃

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  • サイズ A5判/ページ数 479p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784480842947
  • NDC分類 051
  • Cコード C0000

内容説明

戦後すぐに創刊された総合誌『展望』は、一時的な休刊を経て64年に復刊、78年まで刊行された。社会が大きく変動した時代、なにが論じられていたのか。編集委員が討議の上、各々のテーマを立て、重要論文をピックアップ。その意味を問う。

目次

夢の時代(死との和解―戦犯刑歿者の遺文にあらわれた日本人の責任の論理;現代知識人の条件―一つの予備的スケッチとして ほか)
中央線の空間政治学(中央線の空間政治学―西武線と比較して;安曇野―第五部 ほか)
新たな社会を創出する企て(現代マルクス主義者の実存的契機;国家目標の有効性―政治の腐敗と国益論 ほか)
市民と政治と文学と(六〇年代・文学と政治が近かった頃;文学における戦後責任 ほか)
編集委員座談会 なにかが終わった後に、生きていくための思想

著者等紹介

大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年‐。長野県生まれ。社会学者。理論社会学専攻。元京都大学教授。88年、『行為の代数学』(青土社)で注目され、以後、現代社会および日本社会について活発な評論活動を行う。2010年、個人誌『O』(左右社)も刊行

斎藤美奈子[サイトウミナコ]
1956年‐。新潟県生まれ。文芸評論家。94年、『妊娠小説』(筑摩書房/ちくま文庫)を上梓。以後、文芸作品を通して社会を見るというスタイルで批評活動を行う

橋本努[ハシモトツトム]
1967年‐。東京都生まれ。社会学者。経済社会学専攻。北海道大学准教授。94年に刊行した『自由の論法―ポパー・ミーゼス・ハイエク』(創文社)を皮切りに、著書多数

原武史[ハラタケシ]
1962年‐。東京都生まれ。政治学者。日本政治思想史専攻。明治学院大学教授、同付属研究所所長。日経新聞記者として昭和天皇最晩年を取材した経験を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Haruka Fukuhara

4
ざっと目を通したけど、なんかズレてる印象。思想は人が生きる上で意味のあることだと思うけど、思想的に啓蒙を試みても無意味というか、人は自分の頭と感性で思想を組み上げるべきであまり誰かの影響で思想にかぶれても仕方ないことの裏返しで、あまり思想の不足を嘆いても仕方ないというか。斎藤美奈子はそこそこ面白かったかな。2017/03/09

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